奇妙なお茶会



奇妙な空気の中お茶がわりに出されたのは酒で、それに口を付けることなく暫しの間沈黙が続く。
経緯は説明したくないぐらいどうでもいいので割愛するが、そもそもシャンクスとドフラミンゴが顔を合わせているところに割って入らないといけない理由が何回考えても見つからない。

「これからどうすんの?ぶっちゃけ私的にはシリアスっぽい空気は嫌いだからとっと解散したい。もうすでに10年ぐらいは顔見たくないレベル」

「フッフッフッ、俺に用があったんじゃねェのか?」


高そうなテーブルをコツコツと指でノックしたドフラミンゴは、なにが楽しいのか相変わらず変な笑い方をする。
どうでもいいので生ぬるい目で見ながら頷いた。


「レプリカ作ってるって聞いたからなんかムカついて乗り込んできたのはよかったけど、もうどうでもいいでーす!」

「なら俺の船に乗っていけよ」

「間に合ってまーす!」


最初の怒りはどこへやら。もう怒りなんて微塵もなく、寧ろ今はどうやってこの場から逃げ出そうかしか考えていない。
しかも予測していなかったシャンクスからも逃げなくてはいけなくなった。

シャンクスはある意味、いい人なのだが、ある意味かなり厄介な人間だ。
船に乗ったら半年は降りられない。


「フッフッフッ、海軍が海賊の船には乗れねぇだろ」

「バレなきゃなにも問題はない」


ドフラミンゴの馬鹿にするような言葉に、シャンクスは追随を許さない勢いでバッサリ言い放つ。お互いに牽制し合うシャンクスとドフラミンゴは、どうやら仲が悪いようだ。

どちらもたいした用事はないけど、相手がムカつくから追い出したいだけな感じがよく見てとれる。

本人は完全においてけぼり状態だ。


「まあ、落ち着けよおっさん共!脛毛が濃い同士仲良くしようぜ!そして私の意見をちゃんと聞こう!」


バチバチと火花を散らしていたシャンクスとドフラミンゴを制するように手を2回叩いてから立ち上がった。


「私はもう帰ります!君たちとは遊びません!いいですか、もう一度言います。君たちとは遊びません!ここテストに出ます」














奇妙なお茶会


「フッフッフッ、お前こそこっちの話を聞けよ」



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