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君は私の欲しいものをくれる。
「キスして」
「うん」
「手つないで」
「はいはい」
「私だけを見て(他の子を見ないで)」
「わかってますってー」
私、めんどくさい?口に出さないけど、表情にでないけど和成が本当に好きだって、大好きだって、ちゃんとわかってくれてる?ヤキモチとか正直うざいって思われてないかな。和成は全然怒んないし、私みたいに嫉妬しないでいつも余裕があって、たまに本当に私のこと好きなのかな、って疑いたくなるんだ。ごめん。
「…和成ぃ」
「んー?」
「ずっとこうしてたいね」
ふかふかのベッドでさわり心地のいいブランケットに二人で包まれて、意味のない会話で笑って、目が合えば軽いキスをして、ぎゅうって抱き締めあって、私の視界には和成しかいないみたいに、和成の世界に私しかいないような。しあわせ、って呟くと彼の鎖骨あたりがじわじわと熱をおびた。すりよせていた顔を少しだけ離して顔を上げる。
「…っあー、やばいでしょ…」
顔が熱くなる。和成の熱がうつったみたいだ。なんか照れてるの、かわいい。もーまじ見ないでと顔を隠す手の甲にキスした。隠さないで、全部見せて。囁くと指の間から目だけ出てきたからその瞼にもキスをした。
「好きだよ」
「俺も好き」
130111 amo
kissme loveme