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「謙也にお願いがあるんだけど」
「おー」
「目、つぶってくれない?」
「え…なんで?」
「開けたままでもいいけど」
「!!」



そう言ってなまえの顔がゆっくり近づいてくる。え、どういう展開なん?!流れ的にキスやんな?!ここ教室なんやけど!顔近っ!!!
どうしてもなまえの唇に視線がいってしまうのが何だか決まり悪くてぎゅっと目を閉じた。



「いくよ?せーのっ」
「〜っ!!!」
「あーやっぱり睫毛一番長いのは蔵だね」
「…………」
「見て謙也。蔵の睫毛キモいよ。長いんだよ、ムカつくよね」
「その辺の女子には負けへんで?」
「うっざ」
「…ちょ、え、は?」
「謙也バグった?」
「なまえ、何したん?俺の睫毛抜いた?」
「うん」



目つぶってくれない、って(睫毛とるから)目つぶってくれない、ってことか…!うわ俺キスや思うて…あかん…恥ずかしいわ…
肩をぽんと叩かれて振り返る。



「キスされるとか思ったんすか?ぷっ」



なしてお前がここにおんねん、財前。


101028 chikura


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