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「今日は綱吉としゃべらない作戦でいこう」
「それ単なるハブじゃね?」
「何言ってんだお前、十代目にそんな失礼なことできるわけねぇだろ!」
「一日シカトしておめでとうって言ったらありがたみが感動するかな、って思ったんだけど」
「ボツだボツ!」
「もぉお、普通で良くない?獄寺ダメしか言わない厳しすぎる」
「出た、投げやり」



朝早く某ファーストフード店にて、綱吉の誕生日作戦会議をいつものメンバー(山本と獄寺)でたてています。てかもう当日なんだけど。シェイクをずずっとすすると、獄寺に睨まれた。



「行儀悪ぃぞ」
「獄寺って実は育ちの良い坊ちゃんでしょ」
「馬鹿にしてんのか」
「してませーん、被害モーソー」
「こっの!!」
「止めろよ二人とも〜、ここ店ん中だぜ?」



だって良い案見つからないー、椅子をがったがったと揺する。隣に座っていた山本に止められた。ちぇー



「ちったぁ大人しくできねぇのかよ」
「ちったぁその口良くならねぇのかよ」



ポテトを獄寺に向かって投げる。くそくそ、さっきから後ろの席の女子高生の(イケてるメンズ獄寺に送る)熱心な視線がうざいんだよ。獄寺イケメンすぎるんだよ、盛ってんなよJK、そんなんだからJKは馬鹿にされるんだよ(とかいう私もJK)。



「てめっケンカ売ってんのか!!」
「あっ!思いついた!!」
「シカトしてんじゃねぇ!」
「ねっねっ!私いますっごいサプライズ思いついた!!聞いて!」
「なになに」
「私と獄寺が綱吉の前でケンカ。山本おろおろ。綱吉もおろおろ。で、クラッカーぱーんでハッピーバスデートゥーユー!?イエーパチパチパチ」
「擬音多すぎ」
「どうよどうよ!」
「綱吉がおろおろするとは思えねーのなー」
「そこはさあ、私と獄寺の名演技で、「おい三馬鹿」



は?三馬鹿?正面の獄寺が青ざめてる。後ろ?なにそのドリフみたいなふり。



「始業もうとっくに鳴ってんだよ、何呑気に朝マックしてんの?」
「あ、……おはざーす?」
「なまえ、死ぬ?」
「いったぁああい!」



綱吉のアイアンクローまじで痛い。骨折しても泣かない私だけどこれは泣く。痛すぎる。綱吉の握力で脳みそ破壊できるよ



「つかお前ら何してんだよ、早く学校来てくれない?毎回俺が被害被るんだけど」
「こうむるって綱吉難しい言葉知ってるよね」
「はぐらかすな、もっかい食らいたい?」



ぱきぱきと指を鳴らす綱吉に全力で首を横にふる。隠れて笑っている山本と獄寺を心の中でばとうした。(漢字わかんない)



「で、何やってたの俺だけハブって」
「綱吉の誕生日の作戦会議」
「何も良い案見つかんなかったっす」
「俺らオープンから会議してたのになー」
「ねー」



やっぱり三馬鹿だからねーっと山本に同意を求めると、俺は馬鹿じゃねーよ。やればできるしとあっさり裏切られた。



「?綱吉なーにニヤニヤしてるの?」
「別に」
「やーらしーっ」
「なまえ、帰りモスでいいから」
「ぎゃ!モス高いんだもん勘弁!」
「しょーがないなーケンタでいいよ」
「高くなってる!」
「いいじゃん誕生日だし」
「〜っ!くっそう!」
「ごちそうさま」
「え、俺らまで?なまえ、太っ腹!ごちっ」
「綱吉だけだって!他は自腹!!」
「けち」
「てか俺に言うことは?」
「あっ!誕生日おめでとう!!」
「…ありがと、ところでプレゼントは?」
「「「あっ…」」」
「馬ぁ鹿」
「…ごめん綱吉…」
「なんてね。もうもらったよ」
「!綱吉そのセリフまじくさい!!」
「今日はなまえのおごりで牛角ね」
「ごめんなさいー!」





おめでとう綱吉!

101014 chikura


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