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どうしよう眠れない


草木も眠る丑三つ時、わたしは眠れずにいた。明日はいよいよセンターなのに。明日ってかもう今日だけど。あと7時間切った。全然まったく寝れる気がしない。目も冴えに冴えてる。いつもなら12時にはぐっすり眠くなるのに!授業中に来る睡魔は今活躍すべきだろ!どこいった!とにかく寝ないとヤバい。集中力なくなるし、問題解いてる間に眠くなったらどうしよう。寝ぼけて解答欄ずらして書くとかベタなことしたらどうしよう。あまつさえ寝坊…ああああああああああああ睡魔来い眠気今すぐ来い
毛布をより深く被って目を閉じる。こうなったら自己暗示だ。わたしはねむーくなる、わたしはねむーくなる



「………」



ダメだちっとも眠くならない。こうなったら奥の手、睡魔ホイホイを召還させるしかない。いでよ!



「誰が睡魔ホイホイだって?」
「あてっ」
「こんな時間に呼び出して何?眠れないから何?俺にどうしてほしいわけ?」
「ちょっと添い寝をしてもらおうかと」
「あのさ俺はアンタの抱き枕?人を夜中3時前に呼び出して添い寝って」
「うんとりあえず寝ようか」



ぶつぶつと文句を言いながら私のベッドに寝転がる深司の横に私もぴったりとくっつく。一人で寝てるときより暖かくて安心する。あ、寝れるかも。



「柄にもなく緊張?」
「……」
「俺に合わせなくても良かったのに。レベルかなり違うんだから。」
「でも一緒の方が嬉しいじゃん」



深司の腕に頭を乗っけようとしたら避けられた。こんなときくらい優しくしてよケチ。



「調子にのらないでくれる?アンタの頭脳みそ詰まってないくせに重いから腕痺れるんだよね」



こんなこと言いながら手をぎゅっと握ってくるなんてツンデレもいいところ。



「落ちたら深司に永久就職させてね」
「落ちたら捨てる」



目がマジだった。早く寝よう


110115 chikura
受験生がんばって!


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