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過去拍手
残念シリーズ ver.仁王
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「なん、お前さんそげな飲み屋の姉ちゃんみたいな格好」
「そう?」
「Bカップやろ」
「は?死ねば」
「当たっとるんじゃな」
「仁王のそーいうとこ心底キモい」
「Bでもええきに」
「何が」
「ヤらせろ」
「…まじキモい無理」
「触って」
「嫌だ死んで」
「触れって言っとるんじゃ」
「帰る」
「え、…まじか」
「あんたのそーいう俺様的な感じイラつくんだよね」
「ちょ、」
「てか別れるわバイバーイ」
「待ちんしゃい!」
「は?」
「……待ってください」
「……」
「別れるんか」
「うん」
「嫌じゃ」
「言いたいことはそんだけ?」
「…すみませんでしたもうしません」
「…よろしい」
「じゃあ仲直りのセッ「やっぱ別れるバイバーイ」








残念シリーズ ver.財前
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「先輩」
「なに」
「何でメール返してくれんの?」
「返したじゃん」
「用件のみやん」
「当たり前だよ。用件以外に何メールすんのさ」
「……」
「何その顔」
「先輩俺のこと嫌いなんっすか?」
「あのさあ、嫌いだったら喋るわけないじゃん」
「…例えが極端すぎやろ」
「てか財前のメール送る時間帯は私寝てるから。寝てる?ってメールされても寝てたら返せないイコール寝てるよね」
「起きて」
「ねむい」
「愛がないんすわ」
「は」
「俺と先輩って付き合っとるんやないんすか?」
「え」
「先輩は俺の彼女やろ」
「初耳なんだけど」








残念シリーズ ver.赤也(と見せかけて仁王)
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「はあー…」
「珍しく元気ねえじゃん」
「赤也ぁ」
「どうした?」
「あんね、ちょっといいかなって思ってる人がいてね、」
「またかよ」
「頑張ってメアド聞いたわけ」
「うん」
「でね、…はぁあああ」
「何だよ」
「メールでさあ、」
「……」
「はあ…」
「言いたくねーなら無理すんな」
「いや、そいつがいきなり 見せて って」
「何を」
「パンツ。下着。」
「……」
「パンツ見せてくれって」
「キモチワルッ!」
「だよねえ…はあ…」
「まさか見せてねーよな」
「ないないない」
「どこのやつだよそんな変態」
「あー…まあ」
「またネットかよ。いい加減そういうのやめろって」
「…うん…(仁王先輩だなんて言えねえ)」








残念シリーズ ver.3B(成人済み)
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中学のときにつるんでいた仁王から珍しく電話がきて、地元に帰ってきているらしいブン太と飲みに行こうという話になった。思い出話を肴に楽しく飲んでいたはずが、どちらともなく飲み比べになり、二人はべろんべろんだ。潰れないというのがこれまた厄介。時間も時間なので、とりあえず店を出て、カラオケまでの道中。二人の足元はおぼつかない。私もそこそこ飲んではいたが、こうも酔っている男が二人もいたら危機感に酔いが覚めてしまった。何かあったら置いていくわけにもいかないし。



「んだこら何見てんだよ〜〜」
「ブンちゃん飲み過ぎなり〜〜」
「仁王もね」



歩けば少しは酔いも覚めるのではと思い、歩かせたのがいけなかったのだろうか。タクシー呼べばよかった。酔っ払い二人に水でも買って行こうとコンビニに入り、出入口付近で二人には待っているよう言う。喧嘩とか売ってなければいいけど。喧嘩になってたらタクシー呼んで逃げよう。



「あ?何だ?」
「やんのかコラ」
「やってやろうじゃねーか!」
「やんのかコラ」
「ちょ、二人とも!」



レジまで響く声に慌てて出る。そこにいたのは、



「何か言えよオラァア」
「ブン太それ自販機」



自販機をバコバコ蹴るブン太と、



「やんのかコラァア」
「仁王それ電柱」



電柱に絞め技を繰り出す仁王だった。
成人しても二人は馬鹿だ。けど、そんな二人が好きだと思った。





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