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「千歳のバカぁ!!!」
「なんやなんや、痴話喧嘩なら外でやりぃ」
「らってひらいひ!!!」
「今度はなんや」



部室には千歳に頬をつねられ涙目のなまえと何故か涙を浮かべた千歳がいた。こいつらの痴話喧嘩は日常茶飯事で、大抵原因はくだらないけど一応止めなアカンと思って嫌々ながらも毎回仲裁に入る俺のことも考えろ。ちゅーか、仲裁せざるを得ないから部室で喧嘩せんといてほしい。これから部活なんやけど。俺のパーフェクトな部活予定が狂うんやけど。見てみい、あの財前の顔「死ねばええんに」とか言い出しかねんわ。



「ひほせはははひほほっはふいはひふへひひへふう!!!」
「何言っとるかわからん」
「ふん!!!」
「なまえ!女の子が蹴り入れるんやめぇや!千歳も顔をつねるのはやめとき」
「ボディにしとくばい」
「やめろ!!!」



にしても珍しいな…。いつもはなまえが一方的に千歳に怒っとるんに、今回の喧嘩は千歳がごっつい怒っとるやん。あない涙目なって…ん?怒、っとるん?



「中三男子が待ち受けトトロとかまじないわ〜意味わかんない」
「なまえ…、いい加減謝らんと本気で泣かすばい」
「謝るって何を?!私悪いことしてないし!」
「俺のトトロ画像消した!!!」
「ハア〜?私が?何時何分何秒に千歳のトトロ画像消したわけ?」
「さっき!!!」



ガキの喧嘩やんあほらし…。財前に「あいつら何なん?」と聞くと財前は俺をちらりと見る。



「昨日とったプリクラをお揃いで待ち受けにせんかったて喧嘩してるらしいっすよ」
「しょうもなっ」




110522 chikura






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