ガールミーツホスト | ナノ
「よおツナ、お疲れ」
「……まりあ」
「は、い」
「こっちおいで」
沢田さん…一瞬険しい顔をしたのは気のせいだったのかな?たたたと沢田さんの隣にいくと色んな匂いがした。お仕事だったんだ…。
「山本今日オフだっけ?」
「まあな」
「店にいるなんて珍しいね」
「獄寺と飲んでたんだけどな、小僧からメールがきて」
「リボーンから?」
「そっ!ツナが女子高生連れこんだってメール。」
沢田さんが小さくため息をつく。リボーン?
「来てみたらまりあが爆睡しててー」
「何かしたの?」
沢田さんがわたしを抱き寄せる。あ、怖い顔だ。
「まりあ、山本に何かされた?」
「人を色魔みてえに言うなよー」
「いやあの、迷惑かけたというか…、その…」
胸を揉まれたことは言わないほうがいいよね。恥ずかしいし、Bってばれちゃうし…。
「迷惑?」
「あ、Bカップのまりあ吐いてたぜー」
山本さぁあん!!
「あ、でも小さいわりにやわらか
「きゃあぁあああ!!!」
は、恥ずかしい…!顔が熱くなって目をふせると獄寺さんの笑い声がきこえてキッと睨んだ。笑わなくても…!
「まりあ、」
「は、んっ」
頬にすっと沢田さんの手が伸びて、唇にやわらかいものが触れる。あつい、口の中に侵入してきた舌が歯列をなぞる、苦しい。ぞくっとしてぎゅっと目を閉じた。く、苦しい、頭がぼーっとしてきた。
「んはあっ」
沢田さんの唇が離れて、銀糸がぷつんと切れた。へなへなとその場に座りこむ。な、にいまの…
「俺のじゃないけど、お前のでもないよ」
沢田さんが何を言ったのか私にはわからなかった。