結局のところ自業自得


「…反省してる?」
「はい。心の底から」
「本当は?」
「後悔は少ししているけど反省はしていない…って鉢屋お前何言わせてんだ」
「反省は?」
「…これから」
「今して」
「はい」

真っ黒不破降臨タイム☆
鉢屋に乗せられ本音がポロリと出てしまった。
説教の前半部分はカットしたが、内容をざっくり言えば全員からボロクソ言われた。

で、今は不破様のターンだ。
周りは不破と同じ目やら同情の目やら楽しんでいる目やらしている。

「というかね、自殺すると周りの人が悲しむだけじゃないんだよ?
 多上さんが成長するまでに食べてきた物の命を無駄にするということだよ?
 わかってる?」
「その発想はなかった」
「わかってる?」
「…はい」
「大体、僕達があの遺書を見つけてからどれだけ多上さんを心配して探したと思っているの?」
「その場にいなかったから何とも」
「…多上さん?」
「……心の底から反省してます」
「乱きりしんに謝っておきなよ?血塗れの死体見つけたの三人だから」

なん…だと…!?それは謝らなくては。

「あ、それと…」

まだあるのか、と思っていたら「えいっ」というかけ声と共に私の頭に拳が降ろされた。
予想外の行動に文句を言うより先に、「俺も」「俺も」と全員から一発ずつ拳を頂いた。

「これで赦してあげるよ」

不破さんや、朗らかな笑みを浮かべながら言われましても。

しっかしこれで長い説教終わったー。



…と思ったら尾浜が爆弾発言しやがった。

「あっごっめーん。手が滑って先輩に連絡しちゃった☆」

絶対わざとだろ。






何で今日に限って五限無いんだ。
お陰でこってり絞られたんだけど。
主に善法寺に。
流石保健委員長。不破の時間を遥かに上回ったよ。
そしてやはり六年にも叩かれた。
善法寺は絶対本気でやった。かなり痛かった。
どSの立花はその次に痛かったかな。

二度目の説教が終わった後、

「何か全員頭が軽くなったな…」
「まぁこの時代だからな」
「…そういえばお前一つ下になったんだな」

と食満が(私にとっての)爆弾落とした。
言うなよバカ。ノってくる奴がいるだろ。

「ほ〜う。それなら私達に『先輩』を付けなくてはな」

やはりノってきたドS作法委員長。

「お前らに先輩付けとか死んでもやらねぇ」
「こら!これ以上死んじゃダメ!」
「人間寿命が来れば死ぬわ」

善法寺に突っ込む私に、ノリが良くなったな、と中在家が言ってきた。
そりゃ前回の死の原因を克服したようなモンだし。

「俺は先輩付けなくていい。今更お前に言われても気色悪い」
「気色悪いとか酷いな」
「長次も先輩無しでいいと言っているぞ!もちろん私もだ!」

というか潮江はそんなこと言われる程話してないと思うんだけど。

「ふむ。文次郎の言う通り今更言われても鳥肌ものだな」
「おい言い出しっぺ」


さて…ここまでがプロローグである。







  


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