※ほぼ会話


「私思ったんだがさぁ…」

目の前でズズズとお茶を啜る大川殿に話しかけた。

「『天女』は全員、脈脈断処、人によっては多苦処に堕ちてると思うんだ。
 この世界の地獄にいると思うんだよ」
「多苦処、脈脈断処、とは?」
「んーざっくり言うと
 多苦処は児童虐待した奴の堕ちるところで、
 脈脈断処は男を誘った女が堕ちるところ。
 多苦処は等活地獄で脈脈断処は衆合地獄ね」
「ほう…」
「私も拷問してやりたいものだ。
 あいつらがいなければ私の待遇はもっと良いものだったろうな…」
「地獄の拷問か…」
「あ、ちなみに拷問を受け続ける期間は凄まじいぞ。
 人の五十年を第一四天王の一夜とし、四天王の五百年を等活地獄の一夜とし、その五百年分の期間だ。
 もはや天文学的な長さだな。
 それでも二度と出れない西洋…南蛮の地獄よりはマシであろう」
「…」
「だが家族が追善供養し、罪を素直に認め悔い改めようとするならば出ることが出来る」
「中々に凄まじいのぉ」
「いやー拷問内容も凄まじいぞ。
 さっき言った多苦処は、自分が子供にした事と同じ苦しみを味わう。
 まぁ等活地獄だから拷問はヌルいな」
「では脈脈断処は?」
「あそこは…確か
 亡者が××××を××されて、更に罵倒されるんだったかな。
 地獄は獄卒が息を吹きかければバラバラになっても元の形に戻るから亡者はホント辛いよ〜」
「…中々に凄まじいのぉ」
「阿鼻地獄のレベルにいけば亡者は原型留めないからな」
「うわぁ…」
「大川殿、上に誰か居るようだな」
「ほっほっほ…雨箕殿、気付いておられたじゃろう?」
「何の事だか。嫌がらせに阿鼻地獄の拷問を話してやろうかな」

バタバタ…

「おや、行ってしまった」





脈脈断処の拷問内容が気になる人は↓に書いてあるので反転してください。
グロッちいのが苦手な人は逃げてください。

脈脈断処の拷問内容

亡者の口に筒を突っ込み、溶けた銅を飲まされる。
嫌がって助けを求めても「お前の口と舌が男誘惑したんだから自分を恨め」的なことを獄卒に言われる。
責め苦の中で「愛してやったのにあの男は助けに来ない」と亡者が思うと、心を読み取る能力を持つ獄卒(←スゲェ)が「別に男は肉体欲しかっただけだから」と言う。
↑エンドレス

強姦した男用の地獄もあるよ!


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