「……一体何のご用でしょうか」

はい、粗すぎるあらすじ。
いつもどおりに掃除とか色々事務仕事してたら突然学園長先生に呼び出された。

で、今庵にて対面している。

「実はな……」
「はい」

何だろう。神妙な面持ちで学園長先生が話しているのに嫌な予感しかしない。

「実はな……!」
「はい」

溜めているけど絶対大した内容じゃないだろ。

「茶菓子を買ってきてもらいたいのじゃ!」
「…………何も私じゃなくとも、忍たまの誰かにやらせれば良いのでは」

やっぱり大した内容じゃなかった。
別にめ、面倒だからやんわり断ったわけじゃなななないから。
ほ、ほほら、警戒解けてるかわかんない時期に食料品を持つのって危険じゃん、私が。

うそです。面倒だからです。

「多上さんもな、町に行ったほうが良いと思うんじゃ」
「…………休日はよく町に出掛けていますが…」
「えっ」
「……………」
「……………」
「……………」

何この沈黙。
雇われている以上文句言わない方が良かったのか。
そっか。私がバッキリ折れるべきか。

「……………」
「…………わかりました、行きますよ」
「場所がわからないじゃろうから供をつけて行くといいじゃろう。では、頼んだぞ!」
「はいはい……」

ま、面倒な事になるだろうし寄り道したいしで供はつけて行きませんがね。




「……という私の企みを無惨に打ち砕いたお前らを殴りますね」
「というってどういう企みだよ……」

一体誰が想像しただろうか。
門のところで六いが待ち構えていたなどと……。

最初は誰かを待ってるのかと思ったが、立花がいきなり手を掴んできたから条件反射でぶちました。
いや、本当に条件反射なんだって。
振りほどくより先に空いてる手でさ、ほらバシンって。
みんなもなるでしょ。
え?ならない?あ、そう……。

でまぁ平謝りした後に話を聞くと学園長先生に頼まれたんだと。
流石元伝説の忍。私の思考パターンをわかっておいでで。
と思ったが、「個数を言い忘れたからついて行けと言われた」らしい。
だったら言伝てでいいだろう………。

「まぁ少年Cは一億五千万歩譲って良いものとする」
「心狭いな」
「黙れ立花。私の心はそこらの桐箱より狭いわ。
 で、少年Cは良いとする」
「さっきからなんだ、その少年Cって」
「話が進まないから後にしてくれ少年C。
 で、良いとするがお前は駄目だ立花」
「何歩譲ってようやくOKなんだ」
「OKって……まだジャクソンは生まれてないだろ。
 まぁそれはさておき、ざっと一京歩ぐらい」
「絶対駄目とは言わないんだな」
「そこまで心狭くない」
「さっき心狭いって言わなかったか……」
「さて、無駄話はここまでにして、いい加減行こうか。私仕事残っているし」
「「無駄話の元凶お前だろ」」



その後の会話も下らないものだった。
本当に下らないから一部のみ抜粋。

「多上さんって甘味は好きか?」
「普通」
「ちなみにお前の好物は」
「特にない」
「嫌いな物は」
「ハチミツとトマト」

質問に答えただけなのに「マジか」みたいな顔された。
首実検のフィギュアってイタズラしても怒られないかな。
少年Cへの報復は思いつかないから無しにしよう。




「……行ってきましたよ」
「おお、どうもご苦労じゃった。おや……
 …………スマンが買ってきてもらいたかったのは団子なんじゃ」
「……………饅頭で我慢してください」
「もう一回行ってきてもらえ「すみません仕事が」」








大遅刻すみません!
こ、こんなのでよろしかったでせうかあばばばばば

途中にでてきたジャクソンうんぬんはアメリカの第7代大統領・ジャクソンが少年時代にall collect(スペル自信ない)を間違えて書いたものの略がOKとかという話。
※あくまで一説です