そう、それは風邪で医務室入院中の出来事だった。
やる事もなかったので昼寝をして、目が覚めたら……
「確か…………ちょっとそんなもん」
がいた。
「……色々混ざってない?おじさんは雑渡昆奈門だよ」
そーですか。誤解は無事解けたのでお帰りください。
そんな視線を送っていると「酷いなぁ。おじさん傷ついた」とか抜かした。
こんなもんでお前が傷つくワケねぇだろ。
包帯ぐるぐる巻きの明らかな不審者が私が寝てる横で胡座かいて雑炊啜ってるってかなりシュールだな。
つかお前横座りが基本だったろ。どんな心境の変化だ。
無関心本編に出てこないからグレのたか?
メタ発言?気にするな。
「ところで伊作くんって今いないのかい?」
今起きた私に言うか。
というか目覚めたら視界にオッサンがいた私の気持ちを考えろ。
知ってても教えたくなくなるから。
「…いえ、わかりません」
形式上そう返しておいた。
「そっかそっか。じゃあ伊作くんが来るまでここで待とう」
いや、今日は諦めてお帰りください。
私さっきから起き上がるタイミング計ってんだけど。
「ところで、お嬢ちゃんが"多上みさき"かい?」
「…まぁ、そうです」
そうですけど何か。
善法寺情報ですかそれは。
それとも鶴町ですか。
どんな風に伝わっているんだ私は。
「ちょっとお話してみたかったんだよね〜」
………私はお話したくないなぁ。
つかそろそろ誰か来いよ。
学園内に曲者侵入してんぞ。
「……そんなあからさまに『帰れ』って顔しないでよ」
「あなたが帰ったらこの顔やめますよ」
ちょっとイラァとしたのでつい口に出して言ってしまった。
やべ。
だが雑渡は含み笑い、
「いやぁ、本当に今までの子と違うねぇ」
と言ってきた。
つまり他の天女に会った事があるんですね、帰れ。
というかそんなの言われても嬉しくねぇから。
「伊作くんから優しい子だと聞いたよ」
そーですか、お帰りください。
「だからね……」
不意に言葉が途切れた。
そしてそのまま帰れ。
そんな私の願いがようやく通じたのか、「あ、誰か来ちゃうから帰るね」と廊下の方を見ながら雑渡が言った。
誰だかわからんがgj。そしてもっと早く気付け。
立ち上がり、去り際に雑渡は一言残していった。
「それ故に残酷かもしれないね、君は」
リクエストありがとうございました!
何が書きたかった!?私もわからん!