「…で、犯人誰だ。
 今なら阿鼻地獄の拷問で赦してやる」

いつもより真面目な…というか半ギレの私に答える者はいなかった。

答えないは答えないでイラつくんだが。

「あ、阿鼻地獄の拷問って……?」
「あぁ?
 今んとこ*一切向地処の拷問するつもりだから×××ながら×××た後、×を××でそれを××××××××××」
「……………」

これしきで黙るなよ。
本当は器具があったら*一切苦旋処の拷問やりたいんだからな。

「雨箕殿、生徒からただならぬ話を聞いたが……」

何があった、と訊く大川殿にさえ少しイラァとする。
あ、やばいな重症だ。

「こいつらの誰かが………」
「?ふむ」



「こいつらの誰かが私のポッ○ー最後の一袋食ったんだよ」


「…………」


そう、ここに来た時に非常食用(別に食べなくても何ともないけど…)のポ○キーが二箱あった。
で、それを、見かけた妖怪だか町で見た子供とかにあげていたらいつの間にか最後の一袋に。
せっかくだから自分で食べようと思ってとっておいたのだが、今朝隠し場所に行ってみたら抜け殻(要は袋のみ)になっていた。

「で、犯人手ェ挙げろォ」
「雨箕殿、済まんがそのポッキ○とは…?」
「あぁ、…………
 なんか甘い棒状の菓子」


チョコレートと言って通じるかわからなかったから変な説明となってしまった。

「あ、それなら僕食べましたー!」

そう言って元気よく手を挙げたのは福富。
周りの奴らは青ざめている。
私はゆっくりと福富に近づいた。

「……うまかったか?」
「はい!」
「なら良い」

ポンポンと福富の頭を叩いてから周りを振り返る。
全員呆気にとられた顔をして…酷いな。

「私が誰彼構わず怒る奴だと思ったか」

そう言うと目を背ける者が数名。

「…今目を反らした奴ちょっとおいで」


数時間後悲鳴が聞こえたとか聞こえなかったとか。








リクエストありがとうございますそしてぐたぐたですみません!
ポッ○ーにしようかわらびもちにしようかで迷ってました←マジです




*
一切向地処…阿鼻地獄第二小地獄。尼さんに無理矢理ファイト一発した奴が堕ちる。
一切苦旋処…経典や書物、絵巻などを焼いて他の人の修行機会を潰した奴が堕ちる。


苦手な人は逃げてね!
阿鼻地獄だから容赦ないよ!
↓反転でざっくりした拷問内容

一切向地処の拷問内容

逆さ吊りにされて焼かれながら打たれます。
これからが本番。
大きな刃物で肉を削ぎ、削がれた肉を目の前でミンチにされます。
その後、皮膚を剥ぎ、肉を削ぎ取り、筋も引き抜き、骨だけになり、それを熱湯につけて洗います。
これだけで終わらない流石阿鼻。
その骨を焼けた銅が泡を立てている鍋に放りこまれ、ラーメンの出汁取りのように煮込まれる。
最初に戻る。



一切苦旋処の拷問内容

人が書物等を目にする機会を奪ったということで、まず目に煮えた銅を流し込み潰します。
左右一気にやらず一つ一つゆっくりとやるのが流石というか何というか。
時には眼球取り出してすり鉢で潰すとか。
その次にペンチで一枚一枚爪を剥がします。
一枚につき何日もかけていたぶるとか。
怖いですね。
で、阿鼻地獄だからまだまだ続きます。
次に上半身を焼けた銅の中に突っ込まれます。
頭からです。
下半身はというと大きな刀で切り刻み、その肉片を銅の中に投げ入れられ、金剛の嘴の鳥がやってきて肉片を競って食べます。
特に心臓が大好きなんだそうです、この鳥。
それで最初に戻る。
…だけでは終わらない。
その後全身の皮を剥ぎ、そこに灰汁をすりこんでもみ洗いをします。
更にそこに炎熱の針が突き刺され、鉄の輪に括りつけられ、ものすごい速さで振り回されます。
微細な肉片に裁断され、それが地獄中に撒き散らされます。
で、復活させられます。
↑エンドレス