反転→反転  


視界に色が戻った瞬間、再び色は失せた。
一瞬春は目がおかしくなったと思ったくらい直ぐだ。
そして先ほどの女性、レインが再び現れた。

「すまんすまん。言い忘れがあってな」

軽く謝礼をして、レインはゴホンと咳払いをした。

この事件に於いては、犯人という犯人は存在しない
「え……?」
「発想の逆転……いや、せっかく反転世界にいるんだ、発想の反転、と言おうか。
 それが重要だ」
「ど、どういう事ですか?」
「お前が私に対して疑惑を抱くようになった時、ヒントを与えよう」
「私があなたに……?」
「では再びさらば!」
「え!?ちょっ待っ……!」



視界は元の色に戻った。








現在の容疑者:もうよくわからない





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