無関心でありたいのにいられない | ナノ


▼ 生物委員会の場合

次は生物委員会〜ってこれ何順だ。例の如く少年Kがぶちまけたのか?


廊下をぺたぺた歩いていると不意に片足に何かが巻きつくような感覚がした。
あれ、これ次が生物委員会だからフラグだよね。

違和感を感じる足を見てみると、案の定ジュンコさんがいました。
私は一度歩みを止め、ジュンコさんの頭の方に手を差し出し、「おいで」と言った。
するとジュンコさんは私の足から手に移動した。
やっぱりジュンコさんって頭いいんだなぁ。

ちなみに私、爬虫類は大好きである。

沖縄に家族旅行に行った際、肩に蛇を乗せて記念撮影!というものがあり、家族内で私以外に行きたがる人がいなかったので、当時小学生の私が一人で大きな蛇を肩に乗せて写真を撮ったことがある。
後で母から教えてもらったが、「大丈夫なのかしらあの子…」と近くのおば様に言われていたらしい。
うん、あの蛇は重かった。正直もう一人手伝って欲しかった。

「ジュンコ〜!」

おや、遠くで伊賀崎少年の声が聞こえる。

ジュンコさんのついでに書類渡すか。はい。書類がついでです。

声のした方へ行くと伊賀崎少年が草むらに手を突っ込んでガサゴソしてる。
時折ジュンコさんの名前を呼んでいるが、ジュンコさんは今私の肩にいるのだよ、少年。
腕だと動かしにくいから肩に移動してくれるよう私が頼んだのだ。

とりあえず見つかるはずもないジュンコさんを探している少年に声をかけなくては。

「すみません」

私に気付かなかったらしい伊賀崎少年…長いから少年Iでいいや。は、ピクリと反応してこちらに振り返った。

「捜し人です」

少年Iはジュンコさんを見てパアッと明るくなったが、天女(と呼ばれている存在)である私が彼女を連れているので手出しできないようだ。
仕方がないので手を地面につき、ジュンコさんに腕を伝って降りてもらう。

ジュンコさんが少年Iの首元に言ったのを確認すると、生物委員会宛の書類を「各委員会への書類です」と言って差し出す。
戸惑いながらも受け取ってもらえたが、やはり「竹谷先輩の方がいいんじゃ…」とうだうだ抜かすから

「じゃあ渡しておいて下さい。では」

と若干キレ気味に言ってやった。ハッ。


あ、ジュンコさんに別れの挨拶し忘れた。








沖縄の記念撮影のくだりは私の実話です。

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