無関心でありたいのにいられない | ナノ


▼ 五年生、殴打

「うわ、マジで来た」
「私だって不本意ですよ事務仕事やってる方がいいですよ学園長先生じゃなかったらぶん殴って拒否してますよ」

会って早々鉢屋に毒吐いてやった。

だがよく思い出して欲しい。
先に言ってきたのはあちらだ。

「三郎!せっかく来てくれたんだからそんな事言わないの!」

あなた鉢屋のお母さんですか。
不破を見てそう思った私は間違っていないはずだ。

その後「だって、」「だってじゃない!」とか言ってた時は完全に親子じゃん、って思った。

「多上さん」

鉢屋と不破の親子喧嘩を見ていたら久々知に呼ばれた。

「色々…ありがとうございます」

またか。

「…あの、三年生にもお礼を言われたんですが、私何をしたんですか」
「多上さんが叫んだ内よ「わかりましたもういいです」」

やっぱりあれかよ。ツボのよくわからんあれ。
黒歴史なんだ掘り起こさないでくれ。

「…で、もう一つが」

え、まだあるの。

「多上さんが俺達に無関心でいてくれた事です」


………………………えー……。

何でそうなる。
無関心でいたのは面倒事に巻き込まれたくないが故の完全自己中的理由なんだけど。
それなのに何でこいつらに感謝されなきゃいけないんだ。

「多上さんが必要最低限しか関わらなかったから、俺達はまたこうなれたんです」

…what is it reason?
えー……意味わかんねぇ…。

とりあえずお礼言っておこう。
そうすれば何とかなる。

「…ありがとうございます」







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