無関心でありたいのにいられない | ナノ


▼ 三年生、談話

思い出してみると三年生と意外に関わっているな。

神崎少年経由で三ろと、ジュンコさん経由で少年Iと。
だから時間の問題だったのだろう。

「多上さん、こちらは浦風藤内と三反田数馬です」

残りの三はの二人が私に紹介されるのは。
少年I、面倒を増やすなよ。

「…よろしくお願いします」
「よろしくお願いしま…プッ」

軽く頭を下げたら浦風少年に笑われた。
女性を見て笑うとは失礼な。
私だから赦すが他の子にやったら赦さん。

「すっ、すみません。どうしてもあの時の事が…」

…叫んだ時の事か。
笑うほどの内容かよ。どこで笑うんだ。

浦風少年はちょっと対話困難だから三反田少年に訊いてみた。

「あ、ごめんなさい。僕も聞いてました…」
「笑ったんですか」
「すみません。まさか『乙女』と言われると思ってなかったので…」

つまり日本男子に向かって乙女と言ったのがツボったんですね。
日本男子のツボはどうなっているのでしょうか。
いやでもあの頃のお前ら本当に乙女か両片思いのリア充だったから。

…あれ、いつから『あの頃』と呼べるほどになったのだろう。
知らないうちに関係修復を感じたんだけど。
ま、いっか。

「あの時の事は忘れて頂けるとありがたいです」
「ほとんどの忍たまが聞いていたので、僕たちが忘れた所であまり変わりませんよ」
「いえ。確実に私の中の何かが変わります」

そして浦風少年をどうにかしてくれ。

「多上さん、ありがとうございます」

…何がだ。
視線をやっても三反田少年は微笑んでいるだけだ。
つまり教えてくれないんですね。

私が何をやったというのだ……。


ろ組の皆さんは迷子捜索でいなかった。

だが三年生は平和的に終わったな。
問題は次からの上級生だ……。











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