無関心でありたいのにいられない | ナノ


▼ 一年生、接触

一番最初は一年生だ。

一年生は一番天女を嫌がっていると私は思う。
憧れの先輩壊してくもんね、天女。
一年生が天女を殺るっていうパターンがあるレベルだもんね。
そうだよね。

だから…






『%#!&\§*$¤×ס!%@?』

こんな風に私に質問ラッシュが来るなんて脳内イデアでしかないよな。
頬をつねってみた。痛い。
何だ白昼夢か。
(※混乱中)

「すみません、一人ずつお願いします」
「蛞蝓は好きですか?」
「嫌いではありませんが触れません」
「お団子は好きですか?」
「ええ。みたらしは特に」
「給料幾らですか?」
「気にしていないのでわかりません」
「おいくつですか?」
「十八です」
「好きな人はいますか?」
「興味ないです」

最後の二つにツッコミを入れたい。

で、何でこんなに普通に接しているんだ。
何か企んでいるのか?

「多上さん」

ふと黒木少年に呼ばれた。
『天女様』ではなく、『多上さん』と。


「僕達は組は、多上さんのことを、信じようと思います」


…どのリアクションが正解だ。
これをそのまま受け止め、『ありがとう』と言い、歩み寄れば良いのか。
それとも『ありがとう』と言っておいて猜疑心を持てば良いのか。

つまり『ありがとう』と言っておけば何とかなる。

「はぁ…ありがとうございます」





ろ組とい組にも行ってみたが、やはり普通に接してきた。
絶対何か企んでやがる。

こんなのをあと五パターンやるのかよ。
下級生は許すが。









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