無関心でありたいのにいられない | ナノ


▼ その晩のこと

いつもの通りラッシュ帯を避けて夕飯に来たハズだったんだが…。

「また会ったな『天女』様」
「そーですね」

何故いる六年。
そしてお前が言うと皮肉にしか聞こえねぇぞ、立花。
つか六年はいつも私とすれ違う位の時間だろ。何で私が食っていると来るんだ。
そしてイラつくんで立花殴ってもいいですか。
少年付け?
可愛げのない上級生というガキにはもうつけないと決めた。

「何かあったのか?少しは見られる顔になったが」
「そーですね」

見るに耐えない顔で悪かったな。

そうなった理由は、内容はどうあれ解答が出たからだろう。

以前はそんなに変な顔していたか。
やはりそれだけ私の中で自殺したことが大きかったのだろう。

そしてごく自然に私の前に座るな立花。
六年は六年で固まっていろよ。

視線で訴えたが全く無視された。
お前絶対視線気付いているだろ。
仕方がないのでさっさと食べてしまうことにした。





…で、それで逃げたはいいんだ。

そしたら何で四年がいるんだ。
タイトル変わっちゃうから無関心でいさせてくれ。

「天女様、」
「…用件は二十文字以内でお願いします」

何用だよ綾部。
君の後ろの斉藤顔が怖いんだが。

「僕らの事をぶっちゃけどう思いますか?」

マジで二十文字以内に収めてきた。八割いっているから減点なし。
ならば答えてあげましょう。

「まず綾部。穴堀り小僧。
 平。実力の伴ったナルシスト。
 田村。私はカノン砲より*RPG派だ。両方触ったこと無いけど。
 斉藤。ただの髪フェチ。
 これでいいか」
「はい。ありがとうございまーす」

あっさりだな四年。何が目的だったんだ。






*
RPG…ロケットランチャーの一種。多分。

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