無関心でありたいのにいられない | ナノ


▼ 会計委員会・再行

会計委員会か…。
私を助けた謎の少年C(※COA即ち潮江のこと)の所か。
ついでにナゾトキでも…。

…で、どこにいる。
会計委員会の部屋か。




「失礼します…」

いました。
しかも一人だけ。
明らか私を待ち受けていただろ。

「あぁ、そこ座れ」

そこってどこだよ。
とりあえず適当に座っておいた。

これ書類渡す前にお話始まるパターンだよな。
ここまで来て二者面やだ。

「あの…」
「お前、何故あの時左門を助けた」

私が座ってすぐに少年Cが尋ねてきた。

「そう…ですね…
 ……あのまま死なれちゃ後味悪いから?」

疑問形なのはなんとなくだ。
それ以外ない。

「あの時、本当にそう思っていたのか?」
「え……」

はっきり言っちゃえばあの時は無我夢中だった。

人が死ぬって。
私のせいでまた誰かが――……。

「もう私のせいで誰かを死なせてなるものかって、思っ…た…」

って、口に出すなよ。
相手の思うつぼだぞ。

「両親と祖母が死んだんだっけか?」

やっぱ盗み聞きしてたか。
驚くわけでもなく、ただそう思い、「まぁそうです」と返した。
後追って来る以上、会話も盗み聞きするもんねそりゃ。

さて、質問に答えてやったんだ。
私の質問にも答えてもらおうか。


「で、あなたはどうして私を助けたんですか」










prev / next

[ back to top ]



「#学園」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -