無関心でありたいのにいられない | ナノ


▼ Re:学級委員長委員会

ニコリと笑いながら言う尾浜少年に恐怖を感じなかった。

そう。感じなかった。

何故かって?
予想通りだから。
尾浜少年ならこれくらい笑いながら言いそうだな、とか思っていたから。

そして予想していたということは?
もちろん返す言葉も用意してありますとも。

「死ぬのは別に構いませんが、私天女なんて名乗ったことねぇし。
 見ず知らずの他人と重ねられて殺されるのなんてまっぴら御免だ。
 つか何でこのタイミング?もっと機会あったハズだろ馬鹿」

って自殺志願者かよ。
とか内心突っ込んだが、もうちょい色々言ってみようと思い、実際にやってみた。

「というか私に構っているヒマがあるなら現状打破の方法でも考えろよ。
 聞いていたかもしれないけどお前ら見てて思春期の乙女にしか見えないんだって、マジで。
 お互い気になっているのに近付かないとか」

言ってる途中で五年二人が腹を抱えてうずくまった。
若干プルプル震えてる。

どこにそんなウケる要素があったんだ。

「お前ホント…口悪っ」
「そうですかよかったですねそれでは私はこれで」
「まぁまぁちょっと待てって」
「見てわかる通り仕事残っているんでお断りします」

手首掴むな尾浜少年。
そんでもって一年二人を手招きするな。

「もうちょっと皆と仲良くなった方がいいでしょ?」
「いや別に。むしろ今の距離感が丁度良いです」
「そう言わずにさぁ」
「もうお前らに敬語使わねぇ。そして早く解放しろ」

一年が困っているじゃんか。
というか何でここは一年の方が冷静なんだ。
年齢的に厨二発症してんのか五年。

あ…鉢屋しょ…少年なんてもういらねぇな。
鉢屋に殴らせてもらってない。

ということで予告なしに頭に拳落とした。

「痛っ!」

そりゃ痛くしたから。
尾浜…も少年いらないな。
私に殴られ、痛がっている鉢屋を笑っている隙に手を叩き落とした。

ということで逃亡。








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