無関心でありたいのにいられない | ナノ


▼ Re:図書委員会

見事鉢屋少年から不破少年の居所を聞き出すのに成功しました。
図書室にいるそうです。

…今日って本当に休日か?私騙されてない?
子供は元気に外で遊んでいろよ。
将来有望な引きこもりですか、オイ。

「失礼します」

ガラッと扉を開けるときり丸少年を除く図書委員が全員いた。
きり丸少年はほぼ百パーセントバイトだろう。
皆本の整理と思われるものをやっている。
休日くらい休めよ。
給料出るわけじゃないんだし。

で、全員いるから渡すのは中在家少年にか。

「すみません、各委員会への(略)」

渡しました。
受け取りました。
次行くか。

「…もそ、」

どうせまた「どうも」とかそこら辺…

「もそもそもそ……」

…長ぇ。
そして聞こえねぇ。

通訳(不破少年)が近くにいたからジッと見つめました。
不破少年は気付いてくれました。
中在家少年の方へ行き、中在家少年はさっきと同じ事(多分)をもそもそ言いました。
不破少年は頷いた後、私の方を向きました。

「図書室を利用するなら図書カードを作っておくそうですが」
「機会が無いのでいいです」

というか読めない。
書道をやっていた時もあったが楷書体だ。
ああいう繋がっている文字は読めない。

「…もそ」
「必要だったら言ってくれ、だそうです」
「そうですか。ありがとうございます」

相変わらずストレスフリーの委員会だな。








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