無関心でありたいのにいられない | ナノ


▼ 図書委員会・再対

図書委員会って休日だし流石に図書室にいないよね。
つまり生徒を探せってかコノヤロウ。

さて、渡すとしたら中在家少年か不破少年だな。
確実な方で行こう。
中在家少年は居るかわからない。
だが、豆腐小僧や竹谷少年が居たということは不破少年は居る確率が高い。
問題はどこに居るかだ。

え?他の子?
下級生に怯えられ((ry
…ので却下。

適当に五年長屋の方行くか。




「あれ、天女様こんにちは」

はい、こんにちは。
あなたは不破少年ですか鉢屋少年ですか。
後者の場合、私の都合でぶん殴らせてください。
ようやく見つけたのが鉢屋少年の方とか嫌だ。

「…で、どちらですか」
「不破の方です」
「確認の為に頬をつねらせて頂いてもよろしいですか」
「えっ…」

「えっ」て何だ「えっ」て。
つまりお前は鉢屋少年か。

「すみませんが、不破さんはどちらに」
「いや、だから僕が不破です」

嘘だろお前さっき言葉詰まったろ。
私の中では鉢屋少年で確定しているんだよ。
私、ノリの悪さとスルースキルには定評があるからな。
あれ、ここじゃスルースキル役立ってない…。

じゃあ役立てますか。

「それでは…図書委員会への「三郎ぉぉぉおおお!!」…」

尾浜少年GJ。
お前の勇姿は忘れない(多分)。
精々鉢屋少年に怒られてくれ。

鉢屋少年は顔に「お前今来るなよ」って書いてある。
そしてひきつっている。
尾浜少年も私に気付き、鉢屋少年の表情に気付き、

全てを察したのか笑顔でフリーズ。

「…ということで不破さんはどちらに」







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