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この世界に住む生き物・・・・“人間”
この生き物に出会ったせいで私の人生が変わった・・・・・
悲しくて、恋しくて、切なくて、愛しくて――・・・・・いろんな気持ちが君を求めた・・・


Little Mermaid
 -第3話-出会い


「絵梨架行くよ!!」
『うっうん!』

今日は“人間”という生き物を見に行く
ミータンに言うには夜ぐらいに近くまで“船”に乗って来るみたい
――・・・・・早く見てみたいな・・・どんな生き物なんだろう〜。。
もしかして喋れるかな?でも人間は人魚の事を知っているのか?
もし知っているなら仲良くやりたいな・・・・そしたら父上も喜ぶかもしれない。。

「ねぇねぇ絵梨架ちゃん・・・・」
『うん?どうしたのミータン?』
「家の外ではお城のお姫様が逃げたって皆が言ってたよ、だから兵隊達が今探してるって・・・・」
『えっ・・・・・』

そりゃすぐにバレない訳ないよね・・・外に出る時は顔を隠してから出ないと。。


「そろそろ行くか??」

っとプクちゃんが私の顔を覗くように見た・・・・

『うんっもちろん!』

早く会ってみたいっ・・・・
でもまだ外は明るいからちょっとプクちゃんとお散歩に行った
ミータンが人間は夜に来るって言ってたからそれまでブラブラしてた

「でも気をつけてねっ人間は魚の事はわかるけど人魚の事はまだわからないの・・・
だからあまり近づかないでねっ」

っとミータンが言ったのを思い出す
もし見つかったら大変な事になるかもね・・・・多分捕まるってミータンが言ってた
その後は・・・・多分戻って来れないって・・・・
だから気をつけないとね・・・人間を見たらすぐに帰る、そしたら大丈夫っ

「よしっミータンが言ってた場所に行こう!w」
『うんっ』

私はプクちゃんと一緒に町を出て暗い海へと進んだ・・・・


今は夜で外は真っ暗・・・・月の光だけが海を青く映していた

『誰もいないね・・・』

ここは薄暗い所で誰もいなかった・・・・・

「たぶんそろそろ上に来ると思うよっ!!」

っと空が少しずつ暗くなった・・・
空が暗くなったわけじゃない・・・・海面に大きな何かが来たせいだ・・・

『もしかしてあれが船かもね・・・』
「船!?」

船には明かりが点いているのか明るくて音楽が聞こえた

『ちょっと上がってみよう』
「ちょっ絵梨架危ないよ!」
『大丈夫っ』

私は頭を半分ぐらいちょこっと海面に出した
そしてそこにいたのは・・・・・

「仁王様、あちらでお食事を・・・」
「お腹は減ってないんじゃっ・・・」
「ですが・・・・」

ドキッ

えっ・・・・今のは何・・・・・??
胸の所が熱くて締め付けられて苦しい・・・・っ

そこにはいたのは綺麗な銀髪で髪を結んだ“人間”がいた・・・
人間には尾びれではなく長い足が二つあった――・・・・・あれが人間・・・

ドキッ

えっ・・・・・・また・・・・?――・・・・・・この気持ちは一体・・・


その人間の名前は仁王・・・

――・・・・・仁王・・・・その名前が頭の中で何回もリピートされたそしてすぐに覚えた・・・
仁王はただ海を一点に見つめていた――・・・・・・悲しい目で・・・

あの人は誰?
あの人は何故ここにいるの?
あの人は何を思っているの?
何故海を見ているの?
何故悲しい目をしているの?

何故か今までにない変な気持ちが出て来た
こんなにも他の人に疑問を持った事はなかった
あの人には恋人がいるの?
――・・・・そんな気持ちまで思ってしまった・・・

「仁王様・・・・最近まったく食べてないですよ?」
「誰のせいじゃ・・・・」
「――・・・・・;;;気持ちはわかりますが、王様が決めた事です・・・」
「もし今俺が好きな人できたら結婚はなしになるんじゃろ?」
「それは・・・・」

えっ・・・・・もしかして婚約者がいるの?
だったら私と似てるな〜。。親に勝手に決められたんだよね?
誰も好きでもない人とは結婚なんてしたくないんだ・・・
じゃ、もし仁王が私の事を好きになったら?
っ!?なっ・・・・何でこんな事思ってるんだろう私・・・

「絵梨架、人間も見た事だし帰ろうよw」
『あっ・・・・・うん。。』

本当は帰りたくなかったずっとここから君を見たかった・・・・
――・・・・・・君が私の存在に気付かなくても・・・


「どうだった?」
「何か人魚と似ていたよ!!♪」
『うん・・・・足?が二つあったのかな?』
「そうそうっ結構面白い生き物なんだよ〜」

――・・・・仁王・・・
何故か人間を思い出すんじゃなくて、仁王が頭に浮かんだ・・・
そして今気付いたけど、あの船では綺麗な音楽が流れていた・・・
悲しいようで・・・でも綺麗で・・・仁王を表したような音楽だった

「絵梨架?大丈夫?」
『あっうん、大丈夫だよ』
「疲れているみたいだからもう寝たら?」

っとミータンが優しく聞いてきた

『うん、そうする・・・』

そして私はベットがある部屋へと向かった・・・


「プク・・・・人間見に行った時何かあったの?」
「いや〜・・・何もなかったよ・・・でも帰りはずっと上の空だったな〜〜。。」
「ふ〜ん。。」


私はベットに横たわり寝ようとしたが・・・
仁王の顔がはっきり浮かんで寝れない・・・何故こんなにも君を思うの?
本当に何か魔法にかけられたみたいで君しか浮かばない
――・・・・・・今すぐに会いたい・・・
この時わかった・・・私は君に一目惚れをしたんだと・・・
それを自覚した後、何かの衝撃があったのか君の事が好きって頭でリピートされた
――・・・・好き・・・

何故?わかんない・・・
いつ?君を見た瞬間に・・・・
何故?――・・・・・私はまだ愛がわからないからわかんない・・・

でも私は仁王の事もまったくわからない・・・
名前は仁王・・・・私みたいに婚約者がいる、そして何かに悩んでいる事・・・・
それだけしかわからないっでも何で好きになったのだろう・・・・?
疑問が多すぎて頭が混乱した

もっと君と会って、もっと君と喋って、そしてもっと君を知りたい・・・
いつか誰もわからない君を私が見つけたい・・・・


To be continued...



-あとがき----------


えーっと何か本当にもうわかんないっ
後1週間しかないというのに・・・・
あぁーーー!!外国になんか行きたくない!!
もしあっちでもインターネットできたら別にいいけどね♪←←
そしてやっと仁王参上!!w←←!?
う〜んw今の所は片思いってのが書きたかったwそして次は嵐が来る!!!
でもたぶん外国に行った後にしか書けないかもT_T
他の長編も行く前には一つずつ更新したいし・・・
ではではそろそろお休みしますw
これからも更新頑張りますので応援よろしくお願いします!^^


2010-6-23





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