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スローフロースタート、全56話これにて完結となります。まずは、ここまでお付き合いいただいた読者の皆様、ありがとうございました。

当連載は遡る事約七年前、2013年の冬に書き始めたお話です。当サイトに死神の夢主がいなかったので、斬魄刀の名前とかもちゃんと決めてブリーチ界隈の王道連載を書いてみようと思って書き始めたのがきっかけでした。出会ってからくっつくまでを書きたいなと思い、新米隊士として朽木隊長に出会ってからの一年を書かせていただきました。

途中までは割とすんなり書けていた話だったのですが、途中ありとあらゆる事情が重なり38話以降を更新しないまま約七年が過ぎました。一番大きな要因が管理人が斬魄刀の設定やらなにやらをまとめたプロットを紛失してモチベーションが死んでしまったことです。それでも定期的に届く拍手で、当連載の更新を楽しみにしてくださっている方がいるとわかったので、プロットを思い出しつつなんとかここまで漕ぎ着けることができました。

ただ、いくつか死に設定みたいなのがあります。夢主が霊術院時代に好きだった人絡みで一悶着とか、書道教室関連で色々とか書くはずだったのですが、入りきらなくなってしまいました。そういうの含めて続編か番外編で書けたらなあと思っています。ちなみに夢主の斬魄刀である相剋桔梗ですが、これと対になる形で相生桔梗っていう始解もあります。夢主はこちらはまだ解放できていません。バリバリの死に設定です。桔梗の花が五芒星に似ていることから、この辺の名前やら斬魄刀の力やらが決まりました。

夢主の恋愛だけじゃない心の成長を書きたくて、このような連載をはじめました。恋愛色の少ない話を連載で書くのははじめてだったので色々と不安もあったのですが、満足行く形で書き終えることができたかなと思っています。ちょっとずつ動いていく心の変化とか、こういうのはやっぱり連載じゃないと表現できないし、こういうの書くのが楽しいから連載ばっかり書いちゃうんだよなあと実感した一作でもあります。そう言った意味でも、53話でやっと恋心を自覚するシーンは書いていて楽しかったです。窮地に立たされて漸く自分の本当の気持ちに気付く展開は王道ですが、こういう王道がやってみたかったのです。戦闘シーンが苦手すぎて死神設定の話を書くのをためらっていた感じがあったのですが、なんとかなりました。なんとかなるものですね。

さて、当連載は一応続編を書くならこういう話かな〜という方向性はあるのですが、オチが決まらないと連載を書けないタイプの人間なので、書くとしてももう少し時間が経ってからかなぁと思っています。でも実際に書ききってみると案外綺麗に終わることができたので、このままでもいいかなってなってきてます。

現時点では当サイトで一番長い連載となりましたが、少しでも楽しんでいただけていれば幸いです。私もこのあとがきを書き終えたら、もう一度自分で一話から読み返してみようと思っています。
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった皆様方、本当にありがとうございました。また他の作品でお会いしましょう。



(執筆)20200629