温かい日差しが教室に差し込む。
それをシャットアウトするかのように私はカーテンをしめた。風でフワリと揺れるカーテンが邪魔くさくて、カーテンをあける。
隣で授業を受けている和成は笑いをこらえている。私はそんな和成にノートの紙をちぎって丸めて投げた。
そしたら、容易くその紙を捕られた。さすが、眼である。

「授業に集中しろよー」
「してるよ、和成じゃあるまいし」
「にゃにおーう」
コソコソと話す。授業中なのにクスクスと私は笑ってしまう。先生に咳払いをされて、私たちは授業に集中する。それもおかしくて、笑ってしまう。
周りの人たちは私たちを見てため息をつく。緑間君は慣れたらしく授業に集中していた。さすが、真面目君である。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、全員が嬉しそうにしている。先生も心なしか嬉しそうだ。

「よし、部活だ!」
和成はそう言って席を立つ。緑間君もそれに従うかのように席を立つ。私は座ったまま、二人に頑張れー。と言った。

「えぇー、真ちゃんもー?」
「面倒な奴なのだよ」
緑間君はそう言って、私に和成を押し付けて部活に行ってしまった。

「和成、行かないの?」
「彩花がちゃんと言ってくれたらな」
ムスッとした顔で私に言う。私はその顔を見て、頑張って、と言った。そしたらすんなり上機嫌になった。そして、笑顔でじゃあな! と手を振ってくれた。私も振り返した。


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