勉強より未知なる世界
先日、渚は親御さんを説得して
泳ぐことを許可してもらえたのは良い。だけれども。

「あぁー! 疲れたー。
 彩花、休憩しようよー」
「さっきしたじゃん」
全然集中力がないのです。
平泳ぎしてる時みたいに集中してくれれば嬉しいんだけど。
それは叶わないようです。

「怜ちゃんはちゃんと休憩させてくれたのにー」
「竜ヶ崎君は竜ヶ崎君、私は私なりのやり方があるの」
「でーもー」
駄々をこね続ける渚。本当、困った。
いつもなら、ちょっと長く言ったらふて腐れながらもやってくれるのに。

「渚? 今日なんかおかしくない?
 勉強しないとまた怒られちゃうよ?」
そう言うと、渚はムスーッとしてしまった。あれ、何か変な事言っちゃった?

「勉強勉強って。少しはかまってくれてもいいじゃん。
 最近部活で忙しいからかまってあげられてないやとか思ってたのに」
渚はそう言って、ベットにダイブしてしまった。
ありゃりゃ、ふて腐れちゃった。困ったなー。
と、思いながら私もベットに座る。

「渚? ゴメンね。
 私の事考えててくれてたんだね。ありがと。 けど、私は渚が泳いでる姿見れるだけで十分だからさ」
私がそう言うと、こっちこそゴメン、ヘラッとして笑って言う渚。
私はホッとして一息つく。

「んじゃあさ、今日はこれでおしまい!
 ねぇ、恋人っぽいことしようよ!」
「え、でも、そしたら先輩に怒られちゃ」
「良いから! 良いから!」
その時の渚の満面の笑顔、今でも忘れられません……。

(彩花ー! 点数上がったよ!)
(良かったね、渚)




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