「今日はいきなり押しかけちゃってゴメンね」
「いや、俺も嬉しかったからな。全然大丈夫だぞ」
本当、哲って天然でこういう事言っちゃう人だからな。いくら言われても慣れないものは慣れない。困るよ、本当。

「彩花、応援に来てくれ」
「唐突だね。うん、当たり前じゃん」
「それは良かった。今年は夏休みが短いからな……」
本当、野球の自信はどこから出てくるんだか。

「じゃあ、明日も頑張ってね」
「あ、彩花」
哲はそう言って私の腕を掴んで引っ張った。そして、哲の胸に飛び込む形になってしまった。うわ、凄く恥ずかしい。人が居なくて良かったー。

「こんな俺に今日まで付いてきてくれてありがとう。これからも野球漬けの日々になってしまうが……良いか?」
「ふふ、当たり前。私、野球をしてる哲も好きだもの」
「む、照れるな」
哲はそう言って、笑っていた。
イケメンって言う感じの爽やかな笑顔ではなく、可愛いっていう笑顔でもない。私の大好き笑顔がそこにはあった。


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