「あ、そういえば彩花さん!
 どうして俺だけ名字呼び何ですか? 他の奴らは君付けなのに……。
 あ、まさか俺の事が……」

「バカか。調子乗っててウザいからだよ」
サラッと言ってやった。亮介風に言ってやった。
すると、成宮は、ツンデレになった。
こいつはオールマイティーなのか。御幸並に。

「いやー、にしてもなんで四人だけなの?」

「あぁ、まぁ。こいつがうるさいんで」
原田君はそう言いながら、こいつ(成宮)を指さす。
こいつってなんだよー!雅さーん! と、少々おこり気味の成宮。
おいおい、先輩だぞ? 敬語はちゃんとつかえ。

「彩花さんこそ、どうしてここに居るんですか」
いつも通りの綺麗な髪の毛の白河君。
どこのシャンプーを使っているのであろうか。

「あぁ、ちょっと降りまちがえちゃってね。
 今から青道に行くところ」
そう言うと、だと思いました、と白河君。
またツンデレレベルが上がったな。

「えぇー、稲実に来なよー。
 ねぇ、雅さん?」

「お前は人の事情ってもんを知らねぇのか」
知ってるよー、なんて喧嘩を売る成宮。
原田君、君はよく頑張った。もう、怒って良いんだよ?


「あ、じゃあ私そろそろ行くね。
 神谷君、服は脱がない事。警察に捕まっちゃうからね」

「あ、はい」
素直な神谷君。
いやぁ、後露出度を控えて頂ければ優等生なんですよね。
本当、原田君、お疲れ様です。

「稲実にも来てねー!」
成宮の最後の声に、手を振ってこたえる。
行くぞ、と原田君の声で3人は動き出した。
原田君はどこからどう見ても主将だなー。



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