「じゃあ、またね」

「あぁ、校門前で待っていてくれ」

「うん、言われなくてもそのつもり」
私は哲と帰る約束をして、自分たちの場所へと戻った。
哲はキャプテンだから、やる事たくさんあるんだろうなーー。とか思いながら
礼ちゃんの元へと私は行った。



「あの人たちが『不作の年』?」
降谷君……だっけ? 彼は現3年生を見つめながら言った。
あの元気だった沢村君も静かに三年生を見ていた。


「んー? 礼ちゃん、何のお話し?」
私は分かりつつも、言った。
礼ちゃんは、あぁ。といいながら現三年生を見つめた。


「あなたの自慢の後輩の話よ」
礼ちゃんはフフっと笑った。


「自慢の後輩?」
小湊弟君が首を傾げて言った。
ちくしょう、可愛い奴め。



「うん、私の自慢の後輩。
 何を言われても聞き入れずに、努力して、頑張っている
 私の自慢の後輩だよ」
彩花は嬉しそうに言った。





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