AM 7:55
「行ってきまーす」
「行ってきます」
「はい、いってらっしゃい」
母の嬉しそうな声が玄関にこだまする。
私と暁は二人で一緒に学校へと向かった。
学校へは思ったより遠くは無かった。
「彩花歩くの遅い」
「それは、私に対して短足だと言いたいのかね?
ん?」
「そうだけど」
「ちくしょう」
そんな茶番をしながら私たちは学校に入る。
学校に男女で入るということは、恋人ということになるようで、
周りの人たちはざわざわと喋っている。
「人気者だねー」
「うるさいから、嫌だ」
「まぁまぁ」
私は言う。
私と暁はクラスがだいぶ離れているので、廊下でわかれた。
わかれた後、後ろに居た友人らに問い詰められたのは言うまでもない。
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