「んで、出会ったきっかけはなんなんだよ」
「おい、元ヤン、敬語」
私はそう言いながら日誌を元ヤンの頭に落としてやった。
あれだ、重力の関係上の話だ。しかたがない。

「おーい、俺の彼女とイチャイチャしないでくれる? 倉持君っ」
「くん付けしてんじゃねぇよ、メガネ」
「ハッハッハ」
あぁ良かった。今がお昼休みとかじゃなくて。
私は心から思った。
今、メガネと元ヤンと私は監督を待っていた。まぁ、用事は皆違うが。

「で、どーなんだよ」
「どーって、普通だよな?」
「うん、普通だよ」
なんだよ、普通って! と、元ヤンの本性が出そうなところまで来たので私は諦めて話すことにした。
別に変な事なんてないし、至って普通に出会ったと私は思っている。
まぁ、この年の差からして普通もクソも無いんだけど。

「どっちから話すー?」
「んー、彩花から話してよ」
「えぇ、一也から話してよー」
「うわー、今の名前呼びもう一回!」
「てめぇら、話す気ねぇだろ!!」

おいおい、元ヤン君、ここ人気はないが廊下だぞ? 誰も居ないが止めろよ。





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