私達はそれぞれ自由に腰を下ろし、司先生はホワイトボードの横に立った
そして一言
「ごっめーん、ちょっと目ぇ離した隙に世界に異物がわんさか入ってきちゃったんだー。異物除去してる間、俺が管理してる他の世界に行っててね☆」
ばちこーん
司先生はいい年にも関わらず盛大にウインクをした
そのときの姿は既に人のモノでは無くなっていた
髪の毛は汚れを知らない様な銀色
耳はエルフの様になり、様々なピアスが付いている
目は金色だ
そして司先生、もとい私の従兄弟、もとい神様は指を鳴らした
それと同時に足元に出来る黒い穴と突然の浮遊感
私達は咄嗟に手を繋いだ
「いってらっしゃーい」
視界が黒く染まり、光は上から差す一点だけ
その光もだんだんと小さくなり、司君の声を最後に見えなくなった
「あいつッ…潰す!!」
「笑っていたな。そして赤也、それは100%無理だ」
「うっぷ、何度体験しても気持ち悪いのぅ…」
「ちょ、雅治吐くなよ!?吐いたら比呂士のお説教だかんな!!」
「ブン太君…あなたは……」
「……」
「弦一郎、気ぃ失っちゃった…」
「…皆も何だかんだて慣れてるよな」
『なんか、ゴメンね皆』
落下方向に光が見えた
そろそろ別世界につくんだろう
目の前が白く染まった