《お前は何を望む》
『なんにも望みません。強いて言うなら、健康な身体と大切な友達や仲間、それと幸せな人生。……幸せな人生が送れれば、私は…それで十分です』
《…それで良いのか》
『はい』
《あの娘を憎んでおらぬのか》
『私を解放してくれたあの子に感謝はしても、憎みはしませんよ』
《お前の家族が悲しんでいるのにか?》
『………私の死を悲しんでるんじゃなくて…"私"の身体の死を悲しんでるんですよ』
《……そうか》
神は顔をしかめたが、少女はゆるりと笑った
とある少女と神様の会話
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