秀徳の3人と男主でアリスパロ

「どうかしたのかい？アリス」


宮地が駆け込んだ森の中で途方に暮れていると、頭上から聞き覚えのある声が聞こえてきた。見上げれば友人と同じ顔をした奴が木の枝に横たわってこちらを見ていた。


「俺はアリスじゃねぇ」

「アリスじゃあない？馬鹿言わないでくれよ。君はアリスだ。誰が何を言おうとね」


するりと枝から降りた男は、宮地の頬に優しく手を添える。そしてにこりと笑って、ねぇアリス…と甘く囁いた。かぁっと赤くなった宮地に男は笑う。宮地は手を振り払って立ち上がった。


「どこに行くんだい？」

「うるせぇ！てめぇには関係ねぇだろ！！」

「嫌だな、関係あるよ」

「俺には関係ねぇ！」


宮地の言葉に男は一瞬黙りこむ。紫とピンクの縞模様の尻尾は垂れ下がり、頭に付いた耳も下を向く。そして眉をハの字にして、弱々しく呟いた。


「…そんな寂しいこと言わないでくれよ、宮地」


慣れ親しんだその呼び名。その言葉に弾かれたように宮地は振り向いた。





�@チェシャ猫に精神を蝕まれていく男主ルート
�Aチェシャ猫に擬態してもとの世界に戻ろうとしてる男主ルート
�B実は男主が黒幕ルート
に別れる。
�@だったらヒロイン男主とヒーロー宮地。チェシャに侵食されて消えそうになる男主を助けるため、宮地が王宮に乗り込むんですね。これの真の黒幕は高尾で良いんじゃないかな(雑)。たぶん明記はしないけど匂わせる感じで。しかもこのルート、男主は女王様に気に入られちゃって散々酷い目に合う。侵食の恐怖と女王様の仕打ちで精神崩壊間近まで行く。そんなところで宮地が救出！！結婚しろ
�Aだったら助け合い。でも男主が庇って死ぬとかありそうだわ。知識があるぶん諦めそう。役割に縛られてるってのも有り。結局戻れるのは宮地だけとかね。救われないわ
�Bだったらもう救いは無い。絶望の宮地と、男主に心酔してるチャリアと、どっか壊れた男主。でもメリーバッドエンドかもしれない

高尾は帽子屋、緑間は白兎


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