木兎と赤葦と新任教師


「木兎ー」


最近新任の先生が木兎さんを物凄く気に掛けている。木兎さんが話してたことによると、その先生はブルジョア学校を卒業し、海外の有名大学もを卒業したとか。なんで教師なんてやってるんだと思ったが、木兎さんがお世話になってるのを見て、彼女が教師になってくれたことにこの上なく感謝した。

彼女は教えるのが上手かった。中高とバカのテストの面倒を見ていたと言っていたが、それが原因なのだろう。

そして彼女が持つ情報収集能力も驚くもので、様々な運動部が世話になっている。バレー部もその一つで、しかも木兎さんが居るからか、他の部よりも贔屓してもらっているような気がする。


「木兎、前のテスト良かったよー。流石バレー部のエース!」

「へっへーん。まぁな!!」

「はぁ。今まで多くのバカを見てきたけど、なんでバカってこんなに愛らしい子ばっかなんだろう」


背伸びをして木兎さんの頭をなで回す先生を見ながら、どうか転勤しないで欲しいと思った。




氷帝でバカの世話をし、何故か赤也の英語まで見てきた経歴を持つ先生。青峰は従兄弟で毎回勉強を見てきた、バカのエキスパート。最近愛すべきバカ共が可愛くて仕方ない。赤也から会社の書類提出が間に合いそうにないという連絡が来るのが悩み。


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