黒尾と猫又

「あーっ、お前黒尾だろ!」


突然かけられた声に黒尾は振り向いた。その先にいたのはヒクヒクと耳を動かす少女。黒尾はぱちりと瞬いて、彼女の頭の上にある耳を凝視した。


「なぁなぁ、黒尾ー。もりすけ何処に居んだよぉー。お前知ってるだろー?」


制服のスカートをひらひらとはためかせながら黒尾の周りをパタパタ移動する少女には、猫耳と尻尾が生えていた。なぁなぁ黒尾ーと言いながら制服の裾を引っ張る少女。ニャーニャーと猫にまとわり付かれている気分になりながら、黒尾は少女の顎下を撫でた。





音駒の猫又さん。烏野には烏天狗さん。
猫又さんを発見したのは夜久先輩。そのままお世話してる。前に話してた人の影響で口は悪い。黒尾は口の悪さを矯正しようとしてる。いつかは消える妖怪さん。異主間恋愛って良いよね。



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