親友は異世界人! | ナノ
開会式的な何か



「皆、今日はお疲れ様…と言っても、練習してないんだけどね。これから合宿が始まる。ここで関東大会のレギュラーを決める総当たりもやるから、皆気を引き締めるように。以上」

『それでは、資料にもありますが、一応説明に入ります。
お風呂は一階の大浴場、もしくは各部屋のユニットバスを使用してください。
朝食は午前7:30〜8:30の間に食べ終えてください。9:00より練習を始めます。
昼食は12:30〜13:30。午後の練習は14:30〜で、休憩を挟みつつ18:00までです。
夕食は19:00〜となっています。
その後は自由ですが、消灯時刻の22:30は守ってください。
以上ですが、分からないことがありましたら各自の階に居るマネージャーに問い合わせてください』


一礼して、もう一度精市君にバトンタッチ。

氷皇の紹介もスムーズに進み、解散となった。

さて…と、。
これからは夕食だから食堂に……って、場所が分からぬ。


「麗」

『ん?どうしたの、氷皇』

「今から夕食だろ?一緒に行こうかと思って」


そう言って、私の少し前を歩く氷皇。
場所分かってないの、気付いてんだろうな。

コンパスが違うのにスピードが同じなのは氷皇が私に合わせてくれているからなんだろう。

ゆっくり歩く私達を、何人もの部員が追い抜いて行く。

たまに挨拶したりする氷皇を見て、少し安心した。
私のサポートとして参加した氷皇は私以外の手伝いをするつもりは無いらしかったから、他の部員から反感を買ってしまうんじゃないか……なんて思ったりもしたから。

まぁ容姿が良いにも関わらず、どっかの部活のレギュラーさんみたいに女の子に酷く当たったりしないし。
基本私以外の対応は皆平等に良いから氷皇が嫌われるなんて想像も出来ないんだけど。

私の対応は……うん。
めっちゃ甘やかしてくれてると思う。気まぐれにイジメてくるけど、おふざけ程度だし。
チラッと氷皇を見れば、ニコッと笑ってくれた。
うん、激甘だね。


『とうちゃーく』

「おー」


ゆるゆるな会話も付き合ってくれるもんね。



*** ***



食事ものんびりと済ませ、食後のデザートものんびり食べて、のんびり部屋に戻った。


『それじゃ、また明日ね。おやすみー』

「おやすみ。明日は“ゲリラ朝練"とあいうのがあるらしいから早く寝とけよ」

『はーい』


……ゲリラ朝練。

なんだろ。突然やるのかな。
それならめっちゃ早い時間なんだろうな。
早く寝なきゃ。

そんな初日の就寝時間は21:00でした。

追記;「麗ちゃん麗ちゃん」と、撫子さんがうるさいです。
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