よろしく親友
そのまま四人で昇降口に向かう途中、精市君が立ち止まって顔を上げた。
何事かと精市君の視線の先を見れば、ニヤニヤ笑う氷皇が窓から顔を出している。
『氷皇おはよー!!』
「おー、麗オハヨ。幸村と仁王と山田サンもな」
ヒラリ、と手を振る氷皇は相変わらずイケメンだ。
「今日から三日よろしくなー!!」
続けて言った氷皇の言葉に仁王はキョトンとしていた。
あ、そっか。このことは精市君しか知らないんだ。
『氷皇も一緒に合宿行くんだよ、仁王』
「あぁ、それでか。納得じゃ。ありがとさん、佐久間」
『いえいえー、どういたしまして』
二人でヘラッと笑っていると、山田さんに睨まれた。
わ、怖っ。