親友は異世界人! | ナノ
分かんないことばっか



ま、傍観者ーとか何とかは精市君から聞いたんだけど。
それから傍観者気取りがうんたらかんたらも。

ごめんなさい。私の脳みそじゃ理解出来なかったヨ。

精市君と氷皇はこんな話してるみたいだけど。
マジぱねぇ。とか思ってみる。

だって行ったら精市君に怒られるもん。
「汚い言葉遣いはダメだよ!!」って。
まるでお母さんだ。


「どうかしたんか?」

『荷物が重くて疲れたんですぅー。持ってください』


いや、持て。
いつも部活で世話してやってんだろコラ。

とでも言うようにキャリーバックを押し付けた。


「……今度図書室」

『仕方ないなぁ』

「あそこは落ち着くんじゃ」

『ま、秘密基地ですから』


ぐいーっと体重を掛けると、仁王は嫌そうに逆側に寄った。
ひっど!!そんな重くないし!……たぶん。

私と仁王がテンポ良く話していると、後ろからポン、と頭を叩かれた。

振り返ってみると、そこには精市君。
私の足は動きを止め、それに釣られて仁王も足を止めて振り返った。


「おはよう、二人とも」

「おはようさん、幸村」

「おはよう、精市」

『……精市?』


ん?…あれ?
山田さん、精市君のこと呼び捨て?
仲良くなったのかな?
でも部活仲間でも名字呼びばっかりなのに山田さんだけ…?
あ、美波さんも名前呼びだったな…
女の子限定とか?



…………いや、まさかね。
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