親友は異世界人! | ナノ
進展



部室を荒らされてから数日
あれから部室が荒らさたことは無い
よって犯人は断定出来ていなかった

容疑者は撫子さんなんだけどね
最後に部室を出たのが彼女らしいから

それとなく探りを入れたけど不発
事件は若干迷宮入りである
マジ困る


「そういえばね、合宿今度になったみたい」

『今度って?』

「次の三連休。部員全員での三泊四日。最終日にはレギュラー決めのトーナメント戦」

『え、三泊って…』

「フフ…金曜日の学校が終わったら出発。日曜日の午後に解散だよ」

『それは…大変だ』

「苦労を掛けるね」

『え!?そんなことないよ!!精市君達の頑張りに比べたら、楽なもんだって』

「…そう?ありがとう」

『いえいえ、どういたしまして』


授業も終わって昼休み
精市君は私の居残りに付き合ってくれたんだよね
だから皆より遅れて教室に向かってます

今は昼休みだから廊下にも人が結構いる
勿論、ファンクラブの皆さんも
私は仲良くなったし、私と精市君は兄妹関係に見られてるから全く問題無いんだな、これが!!



トンッ

バサッ



意識をどこか彼方に吹っ飛ばして考え込んでいたからなのか……人とぶつかってしまった

私の持ち物も、ぶつかった人の持ち物も
音を立てて地面に落ちる

マジすいません、ごめんなさい


『ごめんなさい!』

「こっちこそごめんなさい」


ぶつかった人は今時見ない程真っ黒な長い髪の毛に、分厚い眼鏡だった
眼鏡取ったら綺麗だろうに…もったいない

その人は物凄い勢いで荷物を集め始めた
そしてそのまま去って行く


「なんか感じ悪いね」

『…まぁ、私がぶつかったんだし』


その一連の動作にポカンとしていた私に、精市君は集めてくれた荷物を渡してくれた

確かに感じ悪かった
だって睨まれたんだよ


『あれ?』

「どうしたの?」

『これ、私のノートじゃない』


手元にあるのは名前の書かれていないノート
他と見分けるためなのか立海のマークが書かれている
悪いとは思いながらもパラパラとノートを見る
ノートの1ページ1ページにはビッシリと文字が書かれていた


『っ!?何、これ……』

「……。これは…見逃せないね」
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