親友は異世界人! | ナノ
事件、事件



「これは……」

「酷いな」


私が到着した頃には三人が部室の外で話し合っていた

うーん、これは朝練も満足にできないんじゃないだろうか


「麗、荷物ありがとうね」

『気にしないで』


気付いた精市君が荷物を全部持ってくれた
本当助かります

本当は動悸、息切れなどなどの症状が出てるんですけどね
私…運動しなきゃマズイよね
気にしないで。なんて言ったけど、私疲労困憊だからね

私はその場にへたりこんだ
あ、自分の荷物……まぁ良いか


「佐久間が来たときには既にこうなっていたのだな?」

「鍵はどうした?」

『っ……ハァ、ハァ……っ職員、室』


柳君からの質問には頷いて
真田君からの質問には途切れ途切れに答えた

息切れきっつ!!

柳君と真田君は私の状態に苦笑を漏らし、精市君は背中をさすってくれた

泣きそうだ
三人は優しかった!!
赤いのとか、白いのとか、海藻とか、ジ○リに出てくるのとかとは違うんだね!!バルス!←


「なんで麗はいつもより早く来たの?俺達も早く来たんだけど」

『買ってきた…用具を、整理するため…だよ』


息切れはなんとか収まった
精市君ありがとう

そして自分が言ったことで思い出した昨日買った用具達
取りに行かなきゃ

そう思って立ち上がると、上から声が降ってきた


「その荷物はこれか」

『あ…うん。柳君ありがとう』


さ、流石です
予知能力ですか、エスパーですか
聞くのは出来ないけど疑問だ


『……何があったんだろう』


あの後私達は現場の写真を撮り、部室整理を始めた
部活は中止。精市君が皆に連絡網を回したから今は私達4人しかいない

私は部員の荷物には触れずに、散乱したドリンクボトルやテニスボールを回収した
ついでに新しく買ってきた用具も片付けていく

三人は部員の荷物で無くなっているものはないか等を調べているみたい
大変だねぇ


「まだ犯人の断定は出来ないな」

「そうだね」

『え、目星は付いてるの?』

「うん。蓮二がいるからね」


…どうしよう。説得力ありすぎるよ


私達が部室整理を終える頃、1時間目の始まるチャイムが聞こえた

私達が肩を落としてため息をついたのは、言うまでもないだろう


私、朝ごはん食べてないのに
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