親友は異世界人! | ナノ
氷の帝国の皆さんだよッ!!



「おい、ジロー!!」


ジロー君と手を繋いでルンタッター
若干テンション高めでテニス用具売り場へ向かっていた私達(氷皇は後ろにいるよ!)

そこに声が響いた

声がした方を向けばなんか…人がいた。5人

声を掛けた黒子の人
黒子の人の隣にいる無表情なおっきい人
赤いオカッパ髪の人
防止を被った人
おっきい銀髪の人


「あ、あとべ!!」


たぶん声を掛けた人が跡部だよね
んで跡部ってこのスポーツショップのオーナーだっけ?

ジロー君が跡部さんに駆けていく
放された手がちょっと寂しい

そう思ってたら氷皇がいつの間にか隣にいて、私の手を握ってくれた
見上げれば氷皇は優しく笑った
……惚れそうだ。冗談だけど

ジロー君と跡部さんはギャーギャー騒いでる
たぶんあれだよね、お買い物のお金の…あれ
ジロー君跡部さんに負けそうな気がするんだけど

あ、抱き着いた
あ、跡部さんの動きが止まった
あ…ジロー君帰ってきた


「あっ!氷皇君と麗ちゃんが手ぇ繋いでる!レア!!」


んで、手を繋いでる私達の写メを撮って、私達の間に入った

何なんだ


「お金の件、おっけーだって」


繋いだ手を前後に揺すりながら上機嫌に言うジロー君
そのまま私達を引っ張ってテニス用具売り場へ行こうとしたが、跡部さんに止められた


「待て。お前達…誰だ?」


あ、この視線知ってる。疑う視線だ
私がファンクラブ所属の女の子なんじゃないか…ってとこ?


「二人は俺の大切な人だC。いくら跡部でも二人を傷つけるのは許さないからねッ」

「!?何言ってやがるジロー。ほら、こっちに来い」

「いやだー。二人と一緒にいる」

「ジロー!!命令だ、こっちに来い!!!」

「や!!」


ジロー君が跡部さんの命令に逆らった
ただそれだけなのに、あの人達は衝撃を受けたようだった

てか、命令とか……

ん?もしかして跡部さんって、学校での氷皇の代わり…とか?

ならジロー君も命令は聞くよね
嫌われたくないから

でも今は氷皇がいるから跡部さんに依存する必要も、跡部さんの言うことを聞く必要も無い

だって跡部さんは氷皇の代わりだから
氷皇のが優先順位が高いのは当然
……そういう事かな

跡部さんかわいそう
関係無いからそれしか思わないや


「ジロー」

「なぁに?氷皇君」

「あいつら、俺とジローの関係知らないんだろ。学校じゃ、あいつに引っ付いてるみたいだし」

「あ、そっかー。あのね跡部、氷皇君は俺の中心の人だよー。太陽系で言えば太陽で、地球が麗ちゃん!俺は人間ー」


凄い例え方だなぁ………って


『え、私地球?』

「そう!地球!!麗ちゃんがいないと生きてけないんだよー。氷皇君もいなきゃダメー」


唖然とした
まさか自分にまで依存されるなんて思ってなかった

跡部さん達も衝撃を受けたらしい
そりゃそうか。今まで跡部さんがジロー君の中心だと思ってたのにそれは違って
跡部さんは今の例えにすら出てこなった

純粋故(ゆえ)の残酷さ…か

かわいそすぎるんだけど


『ジロー君、そりゃないよ』


私の言葉に氷皇も頷いた




*** ***




「へぇ。お前が立海のマネージャーか」

『平のだけどね』


跡部さんと和やかな話をする自分

なぜにこうなったし


ジロー君の爆弾発言で衝撃を受けた皆さん
さすがに放っておける訳もなく、私と氷皇は声を掛けた

なんやかんやで喧嘩腰になったり
なんやかんやで仲直りして
仲良くなりまし……た?

これもたぶん氷皇の力だと思います。はい

私にはなんにも能力ないもの

そして私が跡部さんと話している間
他のレギュラーさんは買い物に行って
ジロー君は氷皇にベッタリです


助けろ的な視線を氷皇から感じた気がしないでもない
でも感じなかったってことにしようと思う
思いっきり面倒な感じがプンプンするんだよ

それで、氷帝には他にもう一人レギュラーがいるんだとか
てか、話して良いんですか
強いとか、何が苦手とか、むっちゃデータですけど
私他校生ですけど
ライバル校のマネージャーですけど
記憶力には自信あるんですけど

…別に言わないから問題無いけどさッ!

跡部さんも、最初はジロー君に否定されて荒れてたけど今は平気みたい
跡部さんは無意識にジロー君に依存してたようだ

今更だけど、中学生にして依存とかぶっ飛んでるよね
ありえないよね。実際あったんだけど
私はアウェー感をビシビシ感じるんだけどどうすれば良いのかな

気にしたら負けなのかな
諦めたら試合終了だから諦めはしないけどね(キリッ


『跡部さんも一緒に買い物しませんか?』

とりあえず、アウェー感を無くすためには仲良くなるしかないので頑張ります
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