親友は異世界人! | ナノ
私達、仲良いもんね!!



「それでね、それでね!!カッコイイなーって!!」

『うんうん、分かる。惚れそうだよね』

「男のオレでもそう思う!!」

『わーお。男も惑わすのか!』

「でも彼女とか出来たら許せないC……あ、麗ちゃんは別だよー?」

『え、良いの?』

「麗ちゃんは氷皇君の内面も見てるし、オレのこと受け入れてくれたから」

『……あ』

「どうしたの?」

『無意識』

「?」


どもどもこんにちは佐久間麗です
いつの間にか芥川さんとめっちゃ仲良くなりました
名前呼びを許可されるくらいには

きっかけは氷皇
氷皇は私達を握手させてベンチに座らせると「飲みもん買ってくる」って言ってどっか行っちゃった
気まずい空気の中で「氷皇ってカッコイイよね」って言ったらジロー君と予想外に話が合ったんだ

氷皇のかっこよさについて盛り上がって、その勢いで仲良くなった感じ?

ジロー君に聞いたけど、やっぱりジロー君は氷皇に依存してるらしい
学校では氷皇の代わりを見つけて何とか凌いでいるとか
依存の理由も聞かなかったけどねー
それもジロー君にとって好感になったらしいんだけど

そんで私は無意識の内にジロー君の異常性を受け入れていたらしい
私は受け入れられないと思ってたのに……無意識ってコワイ


「こら、お前ら。何俺の話で盛り上がってんのさ。俺が恥ずかしいんだけど?」

「『わっ!?』」


いきなり私とジロー君の間に現れた氷皇の顔
振り返るとそこには腰に手を当てて仁王立ちする氷皇が


「ごっ、ごめんなさい!!」

『あー、氷皇がジロー君のこと泣かしたー!!』


多分、さっきのが効いてるんだろう
大きな瞳に涙を溜めてジロー君は謝った
涙はすぐにでも零れそうだ

ジロー君を抱きしめて頭を撫でると、ジロー君は私に抱き着いてきた

……何この子。可愛いんですけど


「なんだ、仲良くなれたんだ」

『あ、うん』

「ジローも最初はあんなに嫌ってたのに……」

『切り替えの早さに驚きだよね』

「だよなー」

「今は麗ちゃんのこと大好きだC!!」


私の隣に座った氷皇
氷皇と話していたらジロー君がバッと顔を上げて宣言した

可愛いんですけど

氷皇は「うん、なんか……もう良いよ」とでも言いたそうな目でこっちを見てきたけど気にしないよ!
そのまま氷皇は何とも言えない表情で飲み物を渡してきた。氷皇の奢りなんだって

またジロー君と氷皇のことで語ることになりそうだ
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