仲良く、しましょ…?
怖い……怖い怖い恐い恐い怖い怖い怖い怖い恐い怖い怖い怖い恐い恐い怖い怖い怖い怖い怖い恐い恐い恐い怖い怖い怖い恐い恐い恐い怖い怖い恐い怖い怖い怖い怖い怖い
「……麗…?」
『ぁっ……ひ…お、う』
「おい…?」
『……こわいッ!!』
「!!芥川止めろ!!!」
氷皇が怒鳴り付けるのと同時に無くなる
気味の悪い恐怖
膝は震えて、冷や汗は吹き出して
怖かった。今でも、少し怖いけれど…
氷皇は私を近くにあった椅子に座らせると、芥川さんの方へ歩いていった
「芥川」
「ぁ…っ氷皇く、ん」
「何故、俺がお前の重たい感情を拒絶しないか分かってんのかよ」
「ぇ…あ……わかん…なっ」
「そんな歪みに歪んだ感情を無条件で受け入れる訳ねぇだろうが。俺はお前が、俺と俺の大切な奴に危害が及ばなければ拒絶するつもりはねぇ。だけどさ……」
芥川さんを鋭く睨みつける氷皇にガタガタ震える芥川さん
これってさ、私に危害が及んだから怒ってるってこと?
こんな状況で考えることじゃないけど、嬉しいな
今の会話で想像すると、芥川さんは氷皇に対して歪んだ感情を持ってるんだよね
で、恐らくその感情は普通の人に受け入れられない
でも氷皇は自分に危害が及ばないならって条件で受け入れてる……芥川さんには言ってないみたいだけど
そんでもって芥川さんは氷皇が怖い……いや、嫌われるのが怖いのかな。受け入れてくれる人だから
だとすると………依存?
小説とかマンガとかでしか見たことないけど
そんなこと現実にあるんだろうか
「だけどさ、危害が及ぶなら…容赦しないから」
芥川さんは目に涙を浮かべながらコクコクと頷いた
「麗」
芥川さんをぼーっと見ていたら、氷皇に声を掛けられた
いつの間にやら移動してたらしい
さっきみたいな怖い感じもない。いつもの氷皇だった
『氷皇、部外者の私が言うことじゃないけどさ』
「ん?」
『良いの?泣いてるよ?』
「泣いて?……あぁ、良いんだよ。ジロー、こっちおいで」
あ、呼び方変わった
呼ばれた芥川さんは目を擦りながらヒョコヒョコ近づいてくる
一瞬芥川さんから負の感情を感じたけど、氷皇がすぐに睨みつけたから治まった
「こいつ、芥川ジローな。氷帝学園の男テニレギュラー。で、こっちは俺の親友で立海男テニ平マネの佐久間麗。お前ら仲良くしろよな」
『よろしく…』
「……」
「芥川…」
「………よろしくだC」
私達は氷皇によって、無理矢理握手する羽目になった