おつかい
いつも行ってるスポーツショップは来月の新装開店に向けて一時閉店中だった
スポーツショップまで歩いて、そのポスターを見たときのやるせなさ……ハンパなかった
仕方ないので一旦学校へUターン
精市君に事情を話して早退しました
東京の大きいスポーツショップに行くためだよ。サボりじゃないよ
切原とか丸井とか仁王とか柳生とかとかから「二人に仕事押し付けてサボってんじゃねーよ」的な視線を頂きました
ふざけんな
しかし、その方には精市君からの素敵な笑顔がプレゼントされましたよ
お兄ちゃん万歳ッ!!!!
そんで今は、教室で待っててくれた猪崎…じゃなくて、氷皇と一緒に電車に揺られております
ね…眠い
「ん?…麗?」
『…ん〜?』
「眠いのか?」
『うん』
「肩貸してやるよ。駅に着きそうになったら起こしてやるからさ」
『ごめん…ありがと』
「おう、気にすんな。麗は頑張ってっから疲れるのは当然だろ?だから、な?……おやすみ、麗」
『おやすみ…氷皇』
頭を氷皇の肩に預け、心地良い電車の揺れに身を任せて、氷皇の手が頭を撫でてくれるのを感じながら
私は眠りについた