いくら騒いでも机上の空論





きれいなものやうつくしいものというのは君みたいな形をしている


汝が篝火

小さな手で君を掬いあげられなくて零れてしまった

片耳に小さなしるし

お前が死にそうだったので人工呼吸してみた

いつになれば僕は許されるのだろう

あんなことしといてそ知らぬ顔なんてズルイ

虚空を掴んで引き摺って

享楽的御人

癇癪起こすなよ

あなたは俺のおまもりだから

仮面を剥いで

輪廻転生なんて期待してない

明るい星がふたつ

毒じゃないよ愛だよ



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「見えない臓器の名前は」
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