文字置場。


流星組の開戦

失態だ 大失態だよ! まさかこんな事になるなんて

(ちょっと思ってたけどさ!!!)

自分には接点なんて全くなかったのに円堂くんはいつの間にか外国チームのメンバーと親しくなっていた
いやそれはいい 流石円堂くんと言ったところだ見事な旗立てだよ!
だけどあれが気に入らない

「やぁマモル!!会いに来たよ」
「フィディオ!」

そう あのイタリア男!!
どうしてっ どうして!!

「…ヒロト わかった。
気持ちは分かるからそんなマオウみたいな顔で円堂を睨んでやるな」
「睨んでなんかないよ風丸くん 熱い視線を送ってるだけさ」
「お前…ふだん優顔だから凄く目立ってるぞ」
ほら立向居なんかお前の表情を必殺技の参考にしようとしてるし なんて聞こえるけどそんなのはどうでもいいんだ

まさか あんまり慣れなれしい上あんな騒動を起こしてしまったからやり直す思いも込めて
断腸の思いで名前呼びをなおした俺の前で
あのフィディオとかいうイタリア男は円堂くんを名前で呼んでいるんだ!!
だからこの思いをどうすればいいのか 今の俺には全くわからないでいるという←イマココ

そんな風な熱い思いを込めて円堂くん越しにあの男を睨んでいたら思いが通じたのか円堂くんが振り返って笑ってくれた
あの太陽のような笑顔が俺にだけ向けられていると言うだけでなんだかどうでもよくなってきた

そうさ 前よりもっともっと仲良くなってまた名前で呼ばせてもらえば問題はない
あんな奴の入る隙なんてないくらいにね!!
そうと決まれば早速行かなくちゃ!!

そうして円堂くんのもとへ走っていった俺の後には呆れ顔の風丸くんとガッカリした立向居くんがいたとかいなかったとか

****

フィディオくんがキャプテンを名前呼びした記念
書いてて思ったけどこのまま
フィディオ→ヒロト→円堂
とかになったら面白いのになぁ(´▽`)


07/29(09:52)


吹雪くんとキャプテンと夢

みんなはやいはやいはやい
えまーじぇんしーえまーじぇんしー
たすけてこわいこわいこわい
えまーじぇんしーえまーじぇんしー

おいてかないでよ いっしょにいきたいよ
えまーじぇんしー ぼくのあしはやく えまーじぇんしー

う ご い て


「ぶ…き……吹雪っ!!」
「…っ!!…あれ…キャプテン…?」
目を開けると心配そうなキャプテンが俺の寝ているベッドの横に座っていた
心臓が突然動き始めたかのようにドクドクうるさい
怖い夢をみた気がする

「大丈夫か?随分うなされてたけど…」
「えっ…あぁ キャプテンが起こしてくれたんだ ありがとう」
「いいさ 吹雪が助かったならよかった」

内容は覚えてないんだけどねなんて苦笑しながらふと違和感に気がついた

「あれ…キャプテンどうして日本にいるの??もう世界大会でライオコット島に…」
「なに言ってんだよ 吹雪を迎えにきたんだぜ??」
「えっ…」

ボクを?

「やっと治ったな 足」

そうキャプテンがいうと壊していた右足から痛みが引いて包帯もなくなっていた

「さぁ行こうぜ!!みんなお前のプレイをまってる!!」

そうキャプテンがいうと当たりは病室の白ではなくどこまでも続く青空と芝 そしてボクの服はユニフォームに変わっていた

ああ そうか

「こっちが夢なんだね」
「吹雪??」

夢のキャプテンがきょとんと首をかしげる
あぁ 懐かしい

「ごめんねキャプテン…会いに来てくれてありがとう」
「…うん」
「すぐ追い付くから」
「…あぁ」
「夢でも会えて嬉しかったよ」

たとえボクの頭の中だけの君だとしても

でも それでも 最後に見た君の

「吹雪…俺…まってるから」

君のその表情は笑っていながら切なそうで 祈るようで 今まで俺が見たことのない表情だった

「キャプテ…」
「朝だ…もういかなきゃ」
「まって!!キャプテンっ…!!」

キャプテンの腕を掴もうとした手は天井と寝ている自分の間の空気を切るだけだった




ねぇ 今のほんとうに夢…??


07/09(03:05)


テレスさんの入るスキが無かった

晴れた朝 フィディオの悩み事

「うーん…やっぱパスタかなぁ」
「Hey!!フィディオ 何かお悩みのようだね!!」
「どうしたんだ」
「おぅディランにマーク! いやお昼はパスタかピッツァどちらがいいかなと思って」
「Me達に奢ってくれるのかい!?悪いね!!」
「HAHAHA!奢らねーよトンボマスクが!!何ですでに奢ってもらうつもりなんだ」
「うん 俺は今日パスタな気分だぞ フィディオ」
「マークもボケに付き合わなくていいから」
「えっ…」
「…本気で言ってたのか」
「マークにボケは通用しないよディラン!!」
「黙れお嬢様ヘアー」
「なにその偏見!」
「(ディランがお嬢様だって…!!)」
「マークは想像しないでいいから!!」
「凄いなディラン…マークの考えてることが分かるのか」
「ふふん Me達が何年の付き合いか知らない訳じゃないだろ??」
「昔っからずっとくっついてるもんな!!もしかしてホモか!!」
「辛辣!!」
「フィディオ…あまりディランをいじめないでくれ」
「マークッ…!!今のはお前にも言われてるんだけどありがとうマーク!!」
「俺の取り分が減ってしまう」
「えっ取り分ってなにマーク!!」
「悪い 面白いからついさ」
「フィディオ今のでなにが分かったのかmeにも教えてくれないかな??」
「そうだ!取りあえずジャパンエリアに蕎麦くいにいかね??」
「いいな」
「You達meの話は聞いてくれているかな??」
「ついでにエンドーも誘おうぜ!!」
「いいな」
「泣いちゃう!!」


***
ディランをいじめたかっただけのお話


06/28(20:08)


ヒロト独白

君なんていらなかったよ
グランには君なんていらなかったんだよ
円堂くん…

俺の世界には父さんと姉さんと俺がいればよかった それで世界は完成してたんだ
ホントはサッカーだっていらなかったかもしれない それで俺はとても幸せだったはずだ

でも 君にあってしまった

全く警戒心がなくて ボールひとつ転がすだけで喜んでいた
俺さ 初めてあったあの時 出来るなら君たちを一人で潰す気だったよ 父さんの邪魔になるなら早く取り払っておきたかった
そんな気も少し話しただけで無くなってて 次でいいや 次…つぎ…って思ったら俺の中の父さんの願いを叶えるだけのサッカー(ちから)が変わってた
君と…君たちと楽しむサッカーに変わっていったんだ
サッカーを力と思っていた頃の俺は確かに宇宙人で 宇宙人の俺は父さんの願いさえ叶えられず不幸になって消えていったのさ

あぁ ごめんね湿っぽくなって この話には続きがあるんだ

宇宙人がいなくなる前に そう きっと君にあったあの時に基山ヒロトっていう人間が生まれていた
基山ヒロトは君に出会えたことでサッカーの本当の魅力に出会って そして今こうしてボール一つを幸せそうに追いかけて走り回ってる
わかるかな?円堂くん 俺は今とても幸せなこと
時々グランの俺が現れて憎々しげにヒロトを睨むんだ 父さんに刃向かった愚か者だって 最初はそれが恐ろしかったのに
響木さんに誘われて日本代表になれて世界中と戦って本当のサッカーが出来るようになってからは恐くなくなったんだ

ありがとう 円堂くん
俺にサッカーを教えてくれて 俺を人間にしてくれて

サッカーってすごく楽しいね! 大好きだよ


06/25(11:29)


フィ(→)円

円堂がドレスの少女と一緒に突風のように走り去っていったのをキッカケに残った四人もそれぞれの場所に帰ることとなった
宿舎について一息ついたあとフィディオは自分から誘っておいて円堂をほったらかしにしてしまったことに気がついた
そもそも予定があったのに練習の誘いをかけてしまってしたことがまた罪悪感を誘う
思ってしまった以上行動を起こさないと気が済まない 前に夜中こっそり抜け出したことで怒られてしまったが要は見つからなければいいのだ とフィディオは再び夜の町に駆け出した。

「ジャパンの宿舎に行けば会えるかな…」
一言あやまって また練習に付き合ってくれないかと誘えたらまっすぐ帰ろう
きっと彼は練習に誘えばまたあの日向のように暖かく眩しい笑顔を向けてくれるのだろう あれは自分と同じサッカーバカの臭いがするから
そう円堂の笑顔を思い出すと自然と足取りが軽くなっていつもより速く走れるきがした

それが何故なのかはまだ 気がつきたくない


06/17(09:46)


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