文字置場。


注意書き

NL BL関係なく書きなぐります。文字置き場です 此処以外注意とかないです
基本BLであれば円堂さん受になるかな?絵に表せないものを落としていきます

03/31(02:04)


二期妄想

それはあまりにも突然だった。
ほんの少し 少しの間だけ、雷門を離れただけで俺の大切なものがなくなっていたんだ。


「久しぶりだね天馬!!沖縄はどうだった?」
「信助久しぶり!!もうあっちは夏だったよ あ。これお土産!」
「うわぁありがとう!!」

ホーリーロードも終わり、部活も初めて大型の休みになった機会に、天馬は休日を両親のいる沖縄ですごした。
天馬率いる雷門の活躍は南の島にも届いており、少しだけ有名人になったような気恥ずかしい思いをしたことなどを信助に伝えた。
いつもなら笑い飛ばすような合いの手をいれるだろう信助が、怪訝な顔をしていることには、夢中になって話している天馬は気がついていない。

「はぁ せっかく部活休みも開けたんだから今日から朝練があればよかったのに」

信助もそう思うだろう と自分よりかなり背丈の低い親友に向けていうと
首をいっぱいに上げた信助はちんぷんかんぷんといったような顔で天馬に返す

「あれ。天馬って部活入ってたっけ?」
「何言ってんだよ信助。俺たち一緒にサッカー部入ってるだろ?」
「えっ!?」

信助は、ちょっとした冗談を言ったりして場を和ませることが得意であり、そんな剽軽なところが彼のチャームポイントの一つだと思っている天馬ではあるが

「天馬…僕らの中学にサッカー部なんてないよ?」

それは冗談にしては笑えない一言だった。



ーーーーーーーーーー
二期が楽しみすぎて…


04/06(02:29)


ロココと円堂

「どこかに逃げようか」

稲妻町の夕暮れ時 街の全部が橙に染まっていく最中にロココは突然 俺の手を握って歩きだしながら どこまでも続いてそうな河川敷のコンクリートをみつめて言った

「どこに逃げるんだ?」
残念ながらその河川敷の道は しばらくすると大きな橋に阻まれて進むことが出来なくなっている
そんなロココをみつめて俺が言うと繋がった右手に僅かに力がこもる
立ち止まって少しの沈黙の後 俺の方をやっと向いたロココは頬を赤らめてしかめっ面をしてした

(子供みたいだなぁ)

「マモルのバカ こういうときは可愛くそうだね…とかいうもんでしょ!?」
とどこか間違った方向に憤慨している褐色の彼は年齢より幼く見え
可愛いのはお前だろうと言ってしまいそうな口を抑えて円堂は笑う

「悪いな 生憎俺は可愛くないもんだから っつか男に可愛いとか求めるなよ」
「うそっ!!マモル可愛いよ?ちっさいし顔は丸いし」
「なんだとっ!丸いは余計だコノヤロウ」

泣いたカラスが何とやら 円堂の怒った顔を見ながら機嫌をよくしたロココの手を今度は円堂が握り 河川敷の堤防を降りる

「一緒にどっかに逃げることは出来ないけどさ」

夕日を背に家路を歩く円堂の背中は自分より確かに小さい筈なのに 大きく頼りがいのある様に見えるのは自分がまだまだ未熟だからなのか そんなことを考えていたら顔を後ろに向けてきた円堂とロココは目があった
焦げ茶色したどんぐり眼がニッと細められる

「離れても同じ空の下にいるんだ 今度は俺があいに行くから」

またサッカー一緒にやろうぜ
何度も聞いた円堂守らしい一言に ロココは言葉ではなく手を握り返すことで答える


飛行機に乗ってしまえばあっという間に二人の距離は国を越えてしまうから
明日 目が覚めたら また手をつないで欲しいな





***
ロココちゃんが日本に遊びに来て 帰国する前日のお話


01/09(03:15)


円堂から

「俺はとても『れいこくなにんげん』になってしまったかもしれない」

人が一人 しかもよく知る人間が 予期せぬ事故で亡くなってしまったというのに涙もでないんだ

「鬼道たちも泣いてないなんていうなよ?
あいつらは悲しくても人前で泣いたりしないからな」

「そう 泣かないけど悲しんでいるんだ」「鬼道も佐久間も源田もあの不動だって」

いなくなった人間を思って悲しんでいるというのに

「俺はなにも感じないんだ」

「悲しくも嬉しくもない それより死んだフリしてまた何か企んでいるんじゃないかとすら思うんだ」

犯罪者と言うこともあって葬儀はちっぽけなものだった そのせいかもしれない
あんなでっかい事をしでかしたヤツの葬式がこんなにちっぽけでいいはずがない

「俺はまだアイツへのケリをつけれていないんだから」「じいちゃんの事を許してなんかないんだ」

それなのに 勝手に死ぬなんて卑怯じゃないか

あぁ…でも…

「そういえば最初から卑怯だったよな…」


11/11(03:15)


ヒロ円

「実はずっと黙っていたことがあるんだ」

そう言ったヒロトは伏せていた目を少し開いて夜空を見上げた
黙っていたこととは何だろう 気になりつつも催促はせずに円堂も一緒に空をみる
この島は東京とは違い眩しいくらい星が輝いている
綺麗だなぁ と惚けていたらいつの間にかヒロトは円堂を見つめていた
綺麗なグリーンの瞳は星に負けないくらい強い光を放っているようで目がそらせない しばらく見つめ合った後 ヒロトはようやく先ほどの言葉の続きを話し始めた

「実はオレ 本当に宇宙人なんだ」

「へっ??」

ヒロトの突拍子もない言葉に 円堂は思わず変な声がもれた

「エイリアの皆はちゃんと人間だよ 宇宙人を装っていたから丁度いいと思って混ざっていたんだ」「本当は少し地球に遊びに来ただけですぐ帰ろうと思ってた」「だけど」「円堂くん達とするサッカーは本当に楽しくてすっかり帰るのを忘れてしまっていたんだ」

滑らかに淀みなく溢れる言葉は少し現実味がなく円堂の耳に入ってはするりと体から抜け出していきそうで 逃げださないようにする事に一生懸命になってしまう

「だけど」

「だけど?」

その流れるようだった言葉が淀んだ 胸騒ぎがする

「そろそろ帰らなきゃいけないみたいなんだ」

心臓がチクリと音を立てる

「え…いつ??」

「そうだね…明後日くらいかな」

「……はやいなぁ」

そうだね はやいね と小さくヒロトが呟いた
円堂はもう一度抜け出さないよう留めたヒロトの言葉達と見つめ合ってみる

そうか ヒロトは本当に宇宙人なのか

「ヒロトの星ではサッカーは出来るのか?」

少し考え込んでいたようだった円堂から発せられた言葉は あまりにも円堂らしくてヒロトはくすぐったそうに笑う
しかし円堂にとってはかなり真剣な質問だったようだ 眉を寄せて拗ねたようにヒロトの名を呼んだ

「ごめん そうだね…出来るかもしれないけどボールがないかな」

「じゃあ持っていかなきゃだな!!」

「へっ??」

今度はヒロトからおかしな声がもれた
円堂はいつもは整った顔が少し間抜けに崩れたのを見てニッと口端を上げる

「会いに行くさ 皆で!!ボールさえあればどこでだってサッカーは出来るんだぜ!」

どうやらこの円堂守という少年には星と星の距離すらあってないようなものらしい
どんなに離れているかも知らないというのにすでにこの地球ではなく遠い星で行うサッカーに思いを馳せているのだ

「(本当はキミ一人をさらっていこうと思ったなんて…言えないなぁ)」

この気持ちは何だろう 暖かくてフワフワしている こんな気持ち 君にあうまでは知らなかったんだよ?
さっきよりもずっとくすぐったい気持ちにヒロトは声を出して笑ってしまう
隣には大きな瞳をキョトンとさせる愛しい人
嬉しくて嬉しくてしかたない 彼が来てくれるならいつまでも待てる気がした

「まってるよ 円堂くん」


***
宇宙人ヒロトもえ


09/10(04:56)


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