そのままずっと部室の前まで引きずられて行き、中に放り込まれた



「もう蛭魔君ったら!名前君大丈夫?」


『いつものことでしょーよ』


気にしない、と笑って立ち上がる



「あ、名前さんも説明会に来たんですか?」


「こいつはもう正式部員同然だから俺らと一緒に面接だ」


『えぇ!俺そんなのきいてない!』


「名前君に何も言わないで連れて来たの?」



接客とか無理だの今頃自転車でブラブラできてたのにと文句を言う

だって俺が何をしろっていうんだ



「秘書仕事のついでだ。どんな奴が役に立ちそうか目かっぽじって見てろ」


『うわぁもう…めんどくさぁい』


「めんどくさくても決定事項だ」


『また出たよ』



溜息こぼして机を見れば俺の名前が書いてある札もある

どちみちこうなることだったんだろうしなぁ、と仕方なく棚に座ってる妖一の前に用意された席に座った



部室のモップ掛けをしてたまもりちゃんが少し心配そうな顔をして部室の中に戻ってきた


『どうしたの?』


「いや…あと15分で説明会始まるけど、誰も来てないの」


『まぁ所詮妖ちゃんが仕切ってる部活だしね』


「どういうことだコラ」


頭を蹴られたことは無視し、隣で美味しそうなシュークリームが並んだテーブルを見る


『シュークリームひとつ食べていい?』


「食うな」





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